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出産は本当に学びが多いです!!~みやした助産院での出産~

ニーハオ!ひいろです。
たくさんのお祝いのメッセージ、ありがとうございました!!
本日、退院後最初の検診を受けましたが、順調です。

さて、先週6月29日の朝、妻に「お印」がありました。
しかも、4人目にして初のお印。

長女の時は突然の痛みと共に破水。2時間後には出産。

次女は私が北京に出張中に生まれてきました。
我が道を行く、非常にユニークな子供です。

三女の時は、全然生まれる気配がないね~、などと話をしていた夜9時、突然の破水。
その2時間半後には無事出産。

4人目はゆるやかなお腹の張りと共に赤ちゃんが下がってくるのがわかりました。
お尻をグイグイ押す感覚が徐々に強くなって来たので、そこで宮下先生に電話すると、「はい、それでは来ましょう、来ましょう~」と言われたのですぐに助産院に向かいました。

宮下先生は必ず妊婦さん本人に電話をしてもらうそうです。
家族からの電話だと、いつ生まれるかという身体から発せられる情報が読み取れないからだそうです。
本人の声を聴けば「かなり痛がっているけどまだ産まれないな」、「けっこう冷静だけどこれはもうすぐだな」という感覚があるそうです。

この日は朝一番で妻と一緒に検診にいきました。
その時点で、子宮口が五割程度開いているので、時間の問題と言われました。
そして、夜、私も娘たちもいる時間帯に産気づきました。
赤ちゃんは、その時の状況を見て生まれてくることが多いようです。

東邦大学で講義をした時に、教員の方から「宮下先生の母乳マッサージは神技ですよ」と聞いていました。
退院する前に、妻が母乳ケアの仕方を教えて頂いたのですが、その時にその神技を見ることができました。
あの技は本当にすごいです。
優しく触っているのですが、しっかりと母乳が噴き出します。
母乳が宮下先生の髪にかかってしまいました。
通常、私が母乳ケアの様子を見ることは難しいでしょう。
最高に運が良いとしか言いようがありません。

長女の時は、北京での出産だった上に、母乳がどのくらい出ているのか?どのくらい出ればいいのか?全くわかりませんでした。
そこで、知人の紹介で、産婦人科医で母乳マッサージをする先生を紹介してもらいました。

初めての母乳マッサージにドキドキします。
結果、妻にとっては地獄でした…。
馬乗りになって水牛の角で作ったヘラを使い、胸をゴリゴリと推し砕くのです。
確かに、母乳がたくさん出るのはわかったのですが、ふだん泣くことがない妻が痛みのために泣いていました。
拷問のようなマッサージが1時間。
宮下先生の母乳マッサージを見たら、その差に驚愕しました。

「鶏三昧塩ラーメン」、これは美味いです!!春菊がたまりません!!!

今回、全てが最高に順調でした。
途中、子宮口の開きがなかなか進まない局面があったのですが、宮下先生が手を入れて手助けすると、そこから一気に産気づきました。
次にどのような状況になるかが先生にはわかるようです。
そうこうしているうちに、「はい!破水しますよ」と先生が言うと一気に破水。
「パシャー!!」という音がすると娘の頭が見えました。
頭が出て来たので、隣の部屋で待機する娘たちを呼びに行ってもらうと、赤ちゃんの身体が
「つるん」と出て来ました。わずか1分しないうちに。
娘たちは産まれる瞬間を見ることをできませんでしたが、産まれた直後の赤ちゃんと処置の様子をしっかりと見ることができました。

それから、私は臍帯の拍動を触らせてもらいました。
胎盤が出てきた後も臍帯はドクドクと脈を打っていました。
胎盤が付着した状態の子宮の傾きと胎盤が子宮に付着した状態のチェックもさせてもらいました。
臍帯を引っ張ると、それに伴い子宮もグイグイと動くのです。
だから、この状態の時には、胎盤がはがれてくるのを焦らずに待つそうです。
医学的な勉強ができたことは本当にラッキーです。
宮下先生の研修生を指導する様子も大変勉強になりました。

ですから、北京での出産を「まぁ、こういうものか」と思っていましたが、はっきり言って下手くそだったと気付けました(笑)。
私にとっては色々と勉強になった北京での出産ですが、妻によって良くないお産を知っているからこそ、今回のように素晴らしいお産との差を感じることができたと思います。
不味いラーメンを食べないと、美味いラーメンの良さを心底わからないようなものです。
今回の出産で、この8年間の出産・助産に関する知識と経験が一気に整理された感じがしました。
本当に良かったです。

退院する時にチェックして頂きましたが、産後の妻の身体は非常に順調に回復しているとのことでした。

通常、お産の回数が増えると後陣痛が強くなると言われています。
しかし、今回の後陣痛は最も軽かったのです。

妻の分析によると、今回の出産はゆっくりと陣痛が始まり、破水してから赤ちゃんが出てくるまで非常に早かったこと。
そして、妊娠中、今回が最もしっかりと骨盤の調整を含む治療を行ったことがより順調なお産ができたと感じているそうです。
それから、産後すぐに飲み始めた漢方薬が母乳の促進と子宮の回復を早めてくれています。
また、産後直後にお腹にベルトを巻いて、子宮を軽く圧迫するなどの処置が有効だったようです。

宮下先生から聞いた話ですが、助産院で出産する人は全体の1%だそうです。
「絶滅危惧種ですよ」と言われていました。

健康状態に問題があると助産院では出産できません。
ですから、妊婦さん自身が身体の状態に気を付ける必要があります。
そのためでしょう、助産院にかかっている人に切迫流産・早産の人はあまりいないそうです。
また、逆子で生まれる人も少なく、改善するために色々努力するため、多くの場合は途中で治ってしまうそうです。

助産院での出産は本当に多くの学びがあり、安心して迎えることができました。
命のやり取りをする助産師という仕事は本当にすごいです。
妊娠中から出産、そして、産後の母乳ケア、育児に至るまで側に寄り添ってくれるのですから。
本当に心強いです。

最後になりますが、出産直後に聞いたお話です。

宮下先生の助産師仲間に日色家と同じく4人娘を持つ方がいるそうです。娘さんたちは管理栄養士、看護師、助産師、税理士になったというのです。
親が輝いて仕事をしていると子供はそれを見ているから志を持って育つのです、と。
本当に目が醒めるような思いがしました。

宮下先生、そして、スタッフの方々、本当にありがとうございました!
そういうことで、今後はより一層修行に励んで参ります!

自強不息!!
再見!!

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この記事を書いた人

傳統醫學研究所日色鍼灸院院長。
約10年の中国留学の後、横浜中華街にて開業。鍼灸学士、医学博士。
世界医学気功学会常務理事。

鍼灸、気功、徒手療法などの施術を中心に、養生(生活習慣)の取り組みから身体をサポートする。

プライベートでは、5人の子供の父親。

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