のどの違和感と鍼灸治療

ニーハオ!ひいろです。
妻の両親と妹と甥っ子が帰ってしまい、ついに6人での生活が始まりました。
仕事と勉強をしていても妨害工作に遭いますが、頑張ります…。

さて、日色鍼灸院に来院される方に多いのは、病院では今ある症状について「特に異常はないからやることはありません」と言われて落ち込んでいることです。
もちろん、ドクターも一生懸命診察した結果、本当に病気の原因を見つけ出すことができないためにそう言わざるを得なかっただけでしょう。

長女と次女は2週間弱、関西の妻の実家に行ってきました。おばあちゃんに豚汁やサラダの作り方などを習ってきたそうです。長女がお手伝いを率先してやるので、本当に大きくなったものだと感慨深いです。そして、今晩、長女が作ってくれたのが本写真です。手でちぎったほうれん草に鰹節をまぶしたサラダだそうです…。食べようとしたら、長女が恥ずかしがって下げてしまい、食べさせてもらえませんでした…。

実は、私が中学一年生だった時に、のどの違和感が強かったので耳鼻咽喉科を受診しました。
何かがあるのですが、鏡で見ても何も見当たらず、うがいをしても違和感は消えません。
担当の医師に診察してもらったのですが、やはり何も見当たらないと言われました。
それでも「何かあってのどに変な感じがあるのですが」と伝えると、一言。

気のせいだよ!

一蹴されました。

13歳の私はひどく傷ついたのを覚えています。

確かに、何かがあって違和感があるのですから。
特に当時の私は繊細で、被害者意識が強かったので、とにかくショックを受けて帰ってきました。

担当医の言った「気のせいだよ」。
実は、その通りなのです。

「気」のせい。

つまり、気の病なのです。

ストレスにより気の流れが滞ったために、のどに症状が生じたのです。
のどに違和感がある病気を中国医学では「梅核気」といいます。
精神医学では「ヒステリー球」と言います。

主に、若い女性や中年女性に多い病気です。
のどの異物感、痰が絡んだような感覚、のどの閉そく感などの症状です。

これがわかったのは、鍼灸の勉強を始めてからなので、この時から5~7年後のことでしょうか。
梅核気の存在を知った時、「ああ~、これか!!」という思いと「やっぱりこういう病気あるじゃん!!」でした。

時々、街や電車の中で見かけるのが、痰が絡んでいるような咳ばらいをしている男性です。
これも気が結ぼれているために生じる症状の一つです。
梅核気もそうですが、気の滞りと痰が絡み合うことでのどの違和感が生じます。

私は当時、冷たい水をゴクゴク飲んでいたので、身体の中に湿気が多く、気も滞りやすかったのでしょう。
検査結果は異状なく、目に見えなくても間違いなく感じている症状に対しての治療は鍼灸治療が非常に特異な分野の一つと言ってもいいでしょう。

古代中人は本当によく研究していたのだな、と感心しっぱなしです。

それでは、再見!!

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この記事を書いた人

傳統醫學研究所日色鍼灸院院長。
約10年の中国留学の後、横浜中華街にて開業。鍼灸学士、医学博士。
世界医学気功学会常務理事。

鍼灸、気功、徒手療法などの施術を中心に、養生(生活習慣)の取り組みから身体をサポートする。

プライベートでは、5人の子供の父親。

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