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花粉症の鼻水の意味を考える。アレルギーと鍼灸治療。

こんにちは。
横浜中華街のひいろです。
桜が咲いているのに、寒いですね。
今日は久しぶりに朝の散歩をしました。
春分の日から妻と娘たちが帰省していまして、一人やることがないので散歩をしてみました…。

 

さて、最近は花粉症の人が毎日来院されています。
治療を受けている方は、本当に症状が落ち着きますね。
アレルギーの薬を飲んでいる方も、90%以上の方が飲まなくなっています。
そういえば、抗アレルギー薬で思い出しました。

先日、師匠に言われました。

花粉症の人は、体内に溜まった冷えを排出するために鼻水が出ている。

「ああ、そうか!」となりました。

確かに、私は患者さんに説明する時に「鼻水は体内の冷えや湿気が出ているのですよ」と説明していました。
薬で鼻水を止めてしまうと、体内の邪気(冷えと湿)を排出できないため、ほかのところに影響が出るおそれがあります。
中国医学では、症状の裏に隠された意味を考えます。

花粉症の漢方薬といえば、小青龍湯。
これも体内の余分な水を排出するための処方です。

鼻の症状ではないのですが、一例としてご紹介します。

昔、お酒が大好きな患者さんがいました。
その方は毎晩、ウイスキーやブランデーをロックか水割りで飲んでいました。
私が一緒に飲むと次の日、お腹を下します。

余分な冷えや水分を排出するために起こる現象です。

しかし、その方は何ともありません。
足のスネの外側から足首にかけて皮膚炎と足の裏に水虫が常にありました。
腸から排出されず、皮膚から毒素が排出されていたのです。

人の身体は本当に素晴らしいですね。

それから10年、同じような毎日を繰り返していたようです。
お酒の量は減ったと言いますが、酒飲みのその言葉は信用ありません。

現在、この方は人工透析のため、週に数回通院しています。
その代償は多大なものでした。

もちろん、花粉症の鼻水を止めると腎不全になるというお話ではありません。
ただ、中国医学的には喘息や慢性腸炎になる可能性はあると考えられます。

生活の上で気をつけることとして、夏は特にそうですが、四季を通して冷たいものを摂らず、夜の11時には寝るようにするだけで症状は落ち着くはずです。
数週間改めただけではいけませんよ。

来年の症状の対策をするためには、今年の過ごし方が重要です。
気の長い話ですけど…。

本当は子供の鼻炎について書く予定だったのですが、今日は花粉症の鼻水の意味をご紹介しました。

それでは、再見!!

傳統醫學硏究所 日色鍼灸院
日色雄一(ひいろ ゆういち)
横浜市中区山下町118-2廣東會舘4F
TEL:045-228-9601

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この記事を書いた人

傳統醫學研究所日色鍼灸院院長。
約10年の中国留学の後、横浜中華街にて開業。鍼灸学士、医学博士。
世界医学気功学会常務理事。

鍼灸、気功、徒手療法などの施術を中心に、養生(生活習慣)の取り組みから身体をサポートする。

プライベートでは、5人の子供の父親。

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