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色んなことがありますね、というお話。

ニーハオ!ひいろです。
連休ですが、仕事しました!
脳炎の患者さんの治療に行ってきました。
この件についてはまたご紹介しますね。

さて、昨日の午前中は診療でした。
終わり間際に、突然西洋人が来院。
アメリカ人かと思ったら、ウクライナ人でした。

横浜中華街という立地のためなのか、本当に様々な人種の方が来院されます。
このウクライナの方、小さいけど腎結石があるので治療して欲しいとのことでした。
たまたま通りかかったそうですが、腎結石に対して鍼灸治療を希望されるところがすごい感性ですよね。

ウクライナ人を治療したのは初めてです。
「氷の皇帝」と呼ばれたロシア人ファイターのエメリヤーエンコ=ヒョードル選手も実はウクライナ出身です。
タタルスタンではロシア人を治療しましたが、もしかしたらウクライナ出身の人がいたかもしれませんね。

タタルスタンでは患者さんと「タタール料理は美味しいですよね!」という話をしていたら「アゼルバイジャン料理の方が好きだよ」と言われました。
モスクワ在住のその患者さん、実はアゼルバイジャン人でした。

旧ソ連を意識させられる会話でした。

数か月前から気になっていた「鉄板焼きパスタ」!!「麺神様」から与えられた試練でした。目に見えた戦意喪失のため、弟は失速。危うくTKOするところでしたが、何とか乗り越えました!!

ところで、日本人にしか「肩こり」はないと聞いたことがありますが、それは正確ではないと思います。
僕は今まで、多国籍な方々を治療したことがあります。

韓国、中国、台湾、香港、イタリア、スペイン、イギリス、フランス、マリ、ジャマイカ、ロシア、ウクライナ、クロアチア、アゼルバイジャン、フィンランド、インドネシア、アメリカ、オランダなどの国々です。

皆さん、例外なく肩がカチカチでした。

「肩こり」という表現がないだけのようです。
だいたい皆さん「肩が痛い」と表現されていました。

「肩がこる」という「身体感と身体観」については『歴史の中の病と医学』(思文閣出版)の中にハーバード大学の栗山茂久教授の「肩こり考」という論文があります。
肩こりを治すという趣旨ではなく、なぜ日本において「肩こり」という概念が生まれ、日本人が「肩こり」として認識するようになったか、について書いてあります。

25歳くらいの時に一度だけ食事をご一緒させて頂いたことがあります。
実は、今日も十数年ぶりに「肩こり考」を読んだのですが、さすがハーバード大学の教授になられる学者ですよね。
ご興味ある方はぜひご覧くださいね。

鍼をした時に生じる感覚を「響き(ひびき)」と言います。
中国では「得気」と言います。

中国人は鍼をして響いた時に「酸!」と言います。
「酸」は「だるい」という意味です。

しかし、日本人は響いた時の感覚を一様に「痛い」と表現します。
ある日本語のわかる老中医の前で「痛い」と表現した日本人がいたのですが、先生に「これは得気したのだから酸、張、麻という感覚だから、痛いではない!」と叱られていました。
張先生、すぐキレるから(笑)。

中国人の中には明確な違いがあるのです。
これが、言語と文化の違いなのかな、と思います。
中国に行ったからわかる感覚の違いでしょう。

まだまだ勉強することがあるなぁ、と痛感した一日でした。
栗山先生、本当にすごいですね…。
いやぁ、脱帽です。

ということで、頑張ります!!
再見!!

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この記事を書いた人

傳統醫學研究所日色鍼灸院院長。
約10年の中国留学の後、横浜中華街にて開業。鍼灸学士、医学博士。
世界医学気功学会常務理事。

鍼灸、気功、徒手療法などの施術を中心に、養生(生活習慣)の取り組みから身体をサポートする。

プライベートでは、5人の子供の父親。

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