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現代医学的には原因不明でも、中国医学から見たら普通の病気であることも。

こんにちは。
横浜中華街のひいろです。
今日はひさしぶりに娘たちと一緒にみなとみらいに出かけました。
10時間のフライトと同じくらい疲れました…。

 

さて、患者さん本人が「原因不明の奇病」という方が来院されました。
症状として、手がしびれ、全身の筋肉がピクピクと引きつり、夜眠れないというのです。
某大学病院での精密検査の結果、異常なし。
ストレスと疲労によるものと診断されました。

そして、主治医に言われたのは

若いから心配しなくても大丈夫だよ。

でも、原因不明。

北京から来た20歳前の男の子です。
祖国を離れ、原因不明の奇病に悩まされているので、心底不安を感じていました。

夜は筋肉が痙攣するため、目が覚めてしまいます。
手の感覚も鈍く、しびれを強く感じます。
まぶたがピクピクと痙攣し、目が非常に疲れるというのです。

毎晩眠れず、日常生活に支障がある状態で「若いから大丈夫だよ」と帰されても大丈夫な気が全然しないのは私だけでしょうか…。

ステーキとハンバーグの二択を迫られたら、迷わずこう答えます。「断然ハンバーグだ」と。素材はそれほど変わらないのでしょうけど、ハンバーグはご飯は本当にすすみますよね。

日本に来てから、親元を離れて一人暮らしです。
食生活は乱れ、夜寝る時間もめちゃくちゃだったそうです。
夜更かしは日常的で、時には朝まで起きて勉強したり、インターネットで調べ物をしたりする生活が一年ほど続いていたそうです。

そんな生活をしていると、ある日突然、手の感覚が麻痺し、しびれが強くなったというのです。
夜寝ていても、激しく太ももや腕の筋肉が引きつり、目が覚めます。
疲れていても眠りが浅く、食欲があまりありません。

自分は不治の病に侵されてしまった、と絶望している中、北京にいる知人から紹介されて横浜中華街に来ることになりました。

 

これらの症状を見ていると、どうしようもないような気がしますよね。

しかし、私は確信しました。
これは治る、と。

一つ一つ症状を見るとややこしいですが、病の根本を見ると不摂生です。
不摂生により、気血を消耗したことにより、筋肉、経絡を栄養できなくなったのです。
内臓が疲労したことにより、食欲が低下します。
食欲が低下するということは、気血を作る「材料」、すなわち食べ物を摂取することができません。
そうなると、更に気血が足りなくなるので、筋脈、経絡にエネルギーが行き渡らなくなるので、身体中の筋肉が引きつるということになります。
全身が引きつると睡眠状態は更に悪化し、気血が消耗する…。
負の無限ループに陥ってしまったのです。

これでは、症状がよくなるはずがありません。

また、どういう訳か、身体に良いと思ったので「毎日大量に緑茶を飲んでいます」と言うのです。
中国医学では緑茶は身体を冷やすと考えます。
元気な人は全く問題がありませんが、彼のように現在症状が強く表れている人は避けるのが無難です。

そして、治療が始まりました。
骨格を調整し、全身の気血を循環させ、内臓の疲労を解消します。

また、治療を行う上で、守ってもらうことも伝えました。
それは、生活習慣を改善するということです。
仮に、私が超絶凄い治療技術を持っていれば生活習慣を改善しなくてもこの方の症状を解消することができるかもしれません。

しかし、治療効果を高め、長続きさせるためには生活習慣の改善、すなわち「養生」が必要になります。
少なくとも、養生しなければ、仮に症状が治ったとしても、そう遠くない将来、再び同じような症状が出現するのです。

過去の生活習慣が、今のあなたを作っています。
良くも悪くもです。
今の生活習慣が、未来のあなたを作ります。

世の中に絶対はないと思いますが、これは絶対的な法則と言えるでしょう。
なんて、偉そうなことを言っていますが、私も時々体調を崩すことがありますよ。
ロシアで毎食サラダを食べて、体調を崩したように(笑)。

一週間に2回の治療で、一ヶ月が過ぎました。
あれほど苦しんでいた症状は嘘のように良くなりました。

治療の5回目くらいまでは「先生、僕は不治の病なのでしょうか?」と心配そうに聞かれましたが、最近は「体調はどうですか?」と尋ねると「調子が良いです。昨日は12時間寝ました!」と答えるのです。

受験生なのに12時間は寝すぎだろ(笑)と思うのは私だけでしょうか。

今はもう症状がありませんが、冬に向けて体調を整えるために1~2週間に一度身体を調整しています。
現代医学では見えないものでも、中国医学では異なる角度から見ることで認識することができるのです。
別に「気」が見える!という話ではありませんよ。
それから、企業秘密とかでもありません(笑)。
教科書にも書いてあることですからね。

ただ、「活きた中国医学」を実践するためには気功が非常に重要だと思います。
私の場合はですが。

やっぱり、中国医学は本当に面白い学問です。

そういう訳で、引き続き修行に励んで参ります。
それでは、再見!!

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この記事を書いた人

傳統醫學研究所日色鍼灸院院長。
約10年の中国留学の後、横浜中華街にて開業。鍼灸学士、医学博士。
世界医学気功学会常務理事。

鍼灸、気功、徒手療法などの施術を中心に、養生(生活習慣)の取り組みから身体をサポートする。

プライベートでは、5人の子供の父親。

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