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ガンの考え方と手術後の鍼灸治療について

こんにちは。
横浜中華街のひいろです。
最近、夕食の後、娘たちの「跳び箱ごっこ」と「お馬さんごっこ」に付き合わされています。もはや、日課になっています。
手首をケガしないように気をつけます。

 

さて、日色鍼灸院には産後の疲労が回復しない方が多く来院されています。
おそらく、この分野は私が最も得意とするからだと思います。
通常の鍼灸院、整体院では治療がメインだと思います。

しかし、日色鍼灸院では産後の疲労が解消されず、体力が回復しない原因を見つけ出します。
その原因を、鍼灸、整体、食養生という複数の方面から調整していくからこそ、確実に回復へと向かっていくのです。
当たり前ですが、鍼灸治療だけ受けていれば身体が回復するわけではありません。

 

それはそうと、実は他にも多数来院されている患者さんがいます。
それは、ガンを患った方々です。
中には末期ガンの方もいます。

また、非常に多いのは、乳がんの手術を受けた後に感じる首、肩、腕の痛みや体調不良の方です。
みなさん、治療を受けると日常で感じていた痛みや不調が解消されていきます。
どこかがつらいと家事や仕事をしていても集中できないため、かなり苦しまれているのです。

もちろん、治療をするとガンが消える、という話ではありません。

その前に、中国医学のガンに対する考え方をお伝えしたいと思います。
流派や医者によってガンに対する考え方が統一されていいないということを前提に読んで下さい。
必ずしもあなたがここで紹介する考え方に同意する必要はありません。
それから、科学的な根拠も一切ありません。
こういう考え方もあるのか、という感じで読んでいただき、生活するうえで参考になれば幸いです。

数年前に他界された、中国の著名な老中医が提唱した考え方があります。

ガンは人体におけるゴミ箱(ゴミ集積場)である

という考え方です。

長年生きていると、化学物質、食品添加物、そのほか身体にとって不必要な物が排出されず、体内に滞留します。
生命は、身体中に散らばった「不必要な物(以下、体内のゴミと呼ぶことにします)」を一か所に集めるというのです。

つまり、長年かけて体内のゴミを一か所に集めた物がガンであるというのです。
体内のゴミを一手に引き受けた「ゴミ箱」は気血の浄化のためには不必要なのです。
生命を守るこのゴミ箱は気血を浄化するために身体に存在します。

しかし、現代医学ではゴミ箱、すなわちガンは生命を危険にさらす敵です。
ですから、手術、放射線、化学療法(抗がん剤)の方法を用いてガンを退治することを最優先します。
ガン、すなわち「ゴミ箱」を一斉除去します。

体内からゴミ箱を取り去りました。
しかし、体内のゴミがなくなる訳ではありません。
生きていればゴミは出ます。

出続けるゴミはどこにいってしまうのでしょうか?
生命は奇跡の結晶です。
身体は、再び「ゴミ箱」を作り出します。

これを現代医学では「転移」もしくは「再発」といいます。

人が生きている限りゴミは決してなくなりません。
ゴミがたまらないように生活すること、ゴミを可能な限り体外に排出するのに役立つのが中国医学の智慧の粋、「養生」であると言えるでしょう。

また、ゴミ掃除にいいのが中国医学の鍼灸、整体、漢方、気功などの方法と言えるかもしれません。

ガンとは、身体を浄化するためにできたものなのです。
こうやって見てみると、全く違うものが見えてくる気がします。

以上が、ある老中医が長年の臨床経験から導き出した考え方です。

鍼灸治療を通して、ガンの手術の後遺症を感じている方のお役に立てると嬉しいです。
ただ、経験上、化学療法(抗がん剤)を現在行っている方の場合、理想的な効果を出すのは難しいようです。

私の尊敬する李可老中医は言います。

ガンは寒毒だ

と。

ですから、冷たいものを飲んだり、食べたりするような生活、身体を冷やすような習慣を避けることが予防の一つになるというのが中国医学の考え方なのです。

カザンで食べたフィットチーネ。癖になる味、美味しかったです。ただ、なぜか同じものを注文しても複雑なアレンジがなされ、別の料理になって登場するという…。他の料理もそうでした。この「確実に不安定という安定感」がさすがロシアです…。料理は美味しいので問題はありません!

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この記事を書いた人

傳統醫學研究所日色鍼灸院院長。
約10年の中国留学の後、横浜中華街にて開業。鍼灸学士、医学博士。
世界医学気功学会常務理事。

鍼灸、気功、徒手療法などの施術を中心に、養生(生活習慣)の取り組みから身体をサポートする。

プライベートでは、5人の子供の父親。

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