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「身体」に残った「心」のダメージ。過去のケガと傷は治らない?

ひいろです。
日が伸びましたね。
一日治療院にいると暖かいのか、寒いのかよくわからず、外から来られる患者さんにいつも尋ねています。

昨晩は激しく気血のつまりを解消し、経絡の流れを著しく通す施術を受けました。
2回目だったので、1回目の時みたいに死にそうになることはなかったです。3回ほどやばい時がありましたが、今日は元気でした。
昔、痛めたところやケガしたところは、時間が経過しても身体に残っているということを確認しました。

中国医学では痛みの外傷や古傷のあるところには「気滞」や「瘀血(おけつ)」が存在するために痛みが起こると考えます。
大原則として「不通則痛、通則不痛」という言葉があります。

通じなければ痛み、通ずれば痛まず。

ということです。気血などの生命エネルギーがよどみなく流れていれば痛みは起こりません。今、痛みがあるということは、必ず気血の流れがつまっているということです。

宮保鶏丁!鶏肉と葱とビーナッツの炒め物。四川料理。見た目ほど辛くないです。ごはんが進みます!!

原因は大きく分けて二つあります。
ケガや手術などの外部から何らかの圧力がかかり、肉体が著しく損傷したことにより経絡がダメージを受けて気血が滞る。

ストレス、心的外傷(トラウマ)、激しく感情が高ぶったことで気血が滞る。

小さいころからジャッキー・チェンが大好きだった僕はしばしばケガをしました。
『ポリスストーリー』、『プロジェクトA』、『スパルタンX』など毎日見ていました。

そのためか、大学生の時に先輩から「ひいろの歩き方や動きが香港映画のようだ。極東ハリウッド!」と言われたものです。
また、「ユン・ピョウ!」とも言われました。
ジャッキー派の僕は微妙な気持ちでした…。

そのような訳で、小学生の頃は命をかけて遊んでいました。
その結果、あちこちケガだらけです。

左の尺骨(前腕の外側)、骨折。
右足首、骨折。
右の拳、骨折3回。
右わき腹肋骨、骨折。
右胸の前、骨折。
右肩脱臼。
右顎、脱臼2回。

その他にも弟(次男)とローキックの練習をしていた時、どちらが強いローキックをして、それを耐えられるかという、今思えば不可解な修行をしていました。
弟の蹴りを受けた後、2か月ほど階段を下りるの苦労したのを覚えています。おそらく、筋断裂していたのでしょう。激痛でした…。

また、2メートルほどの高さのアスレチックから頭から落ちました。
目の前が真っ白になって一瞬何も見えなくなるのですね…。

以上のようなケガはレントゲンやMRIを撮っても異常が見つからないようです。
現代医学では組織に異常がなければ「治癒した」と診断されます。

しかし、骨折、脱臼した場合、骨がねじれ、筋肉も硬直して本来の動きができなくなります。
そうすると動かなくなった部位を他の場所が負担を引き受けて頑張って動いてくれます。
動けなくなった部位は冬眠したように機能しなくなります。
こうなるとリハビリやストレッチでは回復させることは難しいです。

強烈なストレス、トラウマなどは気血の流れを著しく滞らせます。

心の緊張が身体の緊張を生む

とも言えるでしょう。

僕自身この病態も経験しています。
2007年、原因不明の腰痛と坐骨神経痛に悩まされました。
当時、修士課程2年目の夏。
痛みのため、夜は一睡も眠れませんでした。
鍼灸、整体、マッサージ、漢方薬、気功など手術以外のあらゆる治療は全てやりました。
理想的な効果は得られませんでした。
痛み止めも全く効きませんでした。

余談ですが、原因がわからない症状に対して薬を飲むことを止めました。
あれ以来現代医学の薬は一切飲まなくなりました。

夜は痛みが激しいので眠れませんでしたので、ネットで腰痛について調べました。
どうやら強烈な心の葛藤があると肉体に痛みやしびれとして出現するという考えがあるということに到達しました。

実は、19歳からお世話になっているある先生との関係で非常に悩んでいました。
尊敬していますし、大好きですし、僕のことを本当に可愛がって下さっていました。
お互いが「こうあって欲しい」という理想を押し付けていたのかもしれません。

先生がいないと僕はだめになる。

そのような観念が強くありました。

でも、このまま言いなりになり続けるのか? 

あの日、10年我慢し続けた葛藤が、ついに破綻したのです。
背中は曲がり、痛みのため一人で歩くこともできず、夜も眠れませんでした。

あなたは、僕がこの後どうしたと思われますか?

自分の感情、心と向き合ったのです。

ひたすらに。

長くなったので、続きは明日(日が変わってしまいましたが)。

それでは、明天見!!

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この記事を書いた人

傳統醫學研究所日色鍼灸院院長。
約10年の中国留学の後、横浜中華街にて開業。鍼灸学士、医学博士。
世界医学気功学会常務理事。

鍼灸、気功、徒手療法などの施術を中心に、養生(生活習慣)の取り組みから身体をサポートする。

プライベートでは、5人の子供の父親。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは。ブログを楽しく拝見しています。
    「小学生の頃は命をかけて遊んでいました」の表現に吹いてしまいました。
    ケガの遍歴がすごいですね〜。あの身体の様子で納得です(笑)
    中医学の考え方はお勉強になります。これからも楽しみにしています。

    • コメントありがとうございます!
      ケガの遍歴、本当にすごいですよね…。
      それはガタガタになりますよね(笑)。
      引き続き色々書いて参りますので、ぜひお付き合いくださいね。

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