【養生】つらい梅雨の過ごし方

神奈川県横浜市、ついに梅雨入りしたようですね。
毎日の雨、早く梅雨が終わって欲しい!と思う今日この頃。
湿度90%の室内、なかなか洗濯物が乾かなくて困ってしまいます。
うちは子供が5人いるので、洗濯物が多い!
しかも、息子がしょっちゅう服を汚すので何回着替えをすることでしょう。。。
とにかく、食べ方が汚いので、最近の悩みです。。。

さて、長い梅雨が始まったわけですが、

こんな症状がありませんか?

・一日中身体が重い・だるい
・朝起きると頭がいたい
・朝、なかなか起きられない
・手足がだるい
・朝、もしくは夕方になるとむくみやすい
・雨の前、低気圧の前にしんどい
・お腹を下しやすい
・舌が白い
・舌がぼてっとして腫れている感じ
・食後、お腹が張る(もたれる・重い)
・早く梅雨が終わって欲しい(毎日雨で鬱陶しい!)

中国医学では消化器系の機能を「脾臓」と言います。
脾臓と対になっているのが「胃」です。
そのため、消化器系の働きについて、合わせて「脾胃」と言うことが多いです。
中国では一般の人でも「你的脾胃不好」(あなたの脾胃はよくないです)と言うと「あぁ、私の消化器系である脾胃は疲れているのか・・・」と理解します。

また、食欲がないことを「没有胃口」と言います。
「胃口」は食欲のことを言います。
中国医学の用語が日常会話に溶け込んでいるところが中国、おそるべし!!

そして、中国医学にはこのような言葉があります。

「脾悪湿、胃悪燥」(脾は湿気を嫌い、胃は乾燥を嫌う)

だから、湿度が高いと消化器系の動きが低下して身体が重くなり、手足がだるくなり、頭が思いなど冒頭の症状が出現します。
逆に胃は乾燥するのを嫌います。

しかし、そこはバランスが大切です。
乾燥し過ぎ、湿度が高過ぎても具合が悪くなります。

北京に住んでいた時、冬の室内の湿度計を見ると20%未満になり、測定不能になっていました・・・。
まさに大切なのは「ちょうど良いところ」、すなわち「中庸」と言えるでしょう。

梅雨に気をつける方法をお伝えします。
蒸し暑く、汗をかく日が多いです。
頻繁に着替えができればいいのですが、なかなかそうもいきません。

そこで編み出した技があります。

フェイスタオルを下着の中に入れて腰に当てます。
下着が汗で濡れると腰回りが冷えますので、それを予防します。
少し厚手のタオルを挟んでおくとしっかりと汗を吸い取ってくれるので快適です。

また、エアコンの除湿機能の使う時にも冷えないように首にタオルを巻いておくと風邪の予防にいいです。
夏は意外と風邪を引く人が多いのも、身体を冷やしてしまうからです。

それから、扇風機、クーラー、除湿の風を直撃しないように気をつけてください。
発汗して毛穴が開いているとそこから「冷え」、「風」、「湿気」が体内に入り込んでしまうため、関節痛、首肩の強張り、生理痛、生理不純にもつながると考えます。

食事中の水分の摂り方
食事中に冷たいお茶や水などをガブガブと飲む人がいます。
僕自身、20代前半まではラーメン一杯を食べるのに、氷水を5杯飲んでいました。
当然、お腹を壊しやすく、特に梅雨時期の体調は最悪でした。
梅雨になると必ずぎっくり腰になっていましたが、この悪しき習慣をやめてから梅雨にぎっくり腰になることは全くなくなりました。
また、鼻炎もすっかりよくなってしまいました。

食事中に水分を取り過ぎないことです。(スープはOK)
ちなみに、僕は食事中にお茶や水を飲むことがなくなりました。
唾液が出にくいのは片方で噛む癖があると出にくいことがあるので、意識して両方で噛むといいですよ。
ゆっくり食べると唾液も出やくす、消化しやすいですよ。

「脾悪湿、胃悪燥」(脾は湿気を嫌い、胃は乾燥を嫌う)、ぜひ覚えて下さいね。

それから、食べ物にも気をつけたいです。

・お菓子
・アイス
・抹茶ラテ
・ヨーグルト
・牛乳
・パン・麺類をよく食べる
・お酒(特にビール、ハイボール、チューハイなど冷たいお酒)

甘いもの、乳製品、小麦類は脾臓の運化作用を低下させます。
要は消化器系の働きが低下します。
脾臓は湿気を嫌います。
湿気が多い梅雨に上記のものを普段からとっていると当然、体調を崩しやすくなります。

よく聞かれるのは「日本人はやっぱり和食ですか?」「日本人には乳製品、小麦があっていないのですか?」
中国人、韓国人、モンゴル人、タイ人、イタリア人、スペイン人、ブラジル人、フィンランド人、オランダ人、アメリカ人、イギリス人、フランス人、ロシア人・・・様々な国の方々を治療して感じましたが、乳製品、小麦、甘いものを日常的に食べている人は国籍、人種関係なく体調悪い方が多いです。。。

要はダメージよりも回復力がある人は何を食べても大丈夫です。
しかし、デスクワーク、運動不足、食生活の乱れ、睡眠不足、過剰なストレスなどなど。。。
身体の機能を低下させるには十分な条件が揃っていて、先に述べた食べ物を食べ続けていれば疲労(内臓、筋肉、神経など)が蓄積して様々な症状が寝ても治らなくなります。

今日のまとめとしては、「脾胃(消化器系)に負担をかけない!」それだけです。

便利な世の中になりましたが、逆に便利過ぎて身体を動かさす、何も考えずに食べることが続いて体調不良になってしまうとは何ともやるせないですね。

しっかりと身体を整えて梅雨を乗り切ってください。
中国医学の養生法を実生活で役立てていただけますと幸いです。

そうそう、来月、中国医学の養生についてオンラインで講座をやるので、ぜひお楽しみにしていてください。
詳細はまたお伝えします。
そういうことで、今日はこれにて失礼します。

再見🙏

 

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この記事を書いた人

傳統醫學研究所日色鍼灸院院長。
約10年の中国留学の後、横浜中華街にて開業。鍼灸学士、医学博士。
世界医学気功学会常務理事。

鍼灸、気功、徒手療法などの施術を中心に、養生(生活習慣)の取り組みから身体をサポートする。

プライベートでは、5人の子供の父親。

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