病気の原因の一つ、湿気のお話。

ひいろです。
先月、ついに甘酒が飲めるようになりました。
ようやく大人の階段を上ることができました。
でも、お酒は飲めないので、もう少し頑張ります。

朝起きてみると雨が降った痕跡が残っていました。
今日は、横浜中華街は一日雨が降ったり止んだりしていたようです。
程よい湿度があると過ごしやすい気がします。

しかし、雨が降る前になると頭痛がしたり、身体が重く感じたり、古傷が痛む人が少なくないようです。
湿度や気圧の影響を受けるのでしょう。ひどい方だと天気予報より正確です。

中国医学では湿度や湿気が病気の原因であると考えます。
これを「湿邪(しつじゃ)」といいます。
「冷えが身体によくない」という概念は最近よく聞くことですが、湿気が不調の原因になるとはあまり考えたことがないかもしれません。
「湿」と言うと、「冷たく」、「じめっと」、「陰気な」感じがしませんか?

身体が重い
浮腫む
重だるく痛い
めまい
耳鳴り
頭が重く全体的に痛い
両腕、両脚がだるい
などの症状が起こります。

「湿邪」という単語を用いて日常生活でどのように使うかご紹介します。

例①「昨日から雨が降り続いているねぇ。湿度が高いなぁ…。おかげで膝が痛いよ。こりゃあ、湿邪にやられたなぁ。」

例②「今日も雨か。ここ数日、雨が止まないね。身体が重たくて、だるいのは湿邪のせいかな」

という感じです。

四川料理の「魚香肉絲(ユーシャンロウスー)」。魚とは関係ありませんが、見た目ほど辛くないです。美味しいです!!

湿気が多くても全く症状を感じない方は、身体に気血が充実しているため、邪気の影響を受けにくいのです。
湿気が経絡の流れを邪魔し、気血の流れを滞らせた結果、様々な症状や不調が生じると考えます。
天候によって生じる湿気を、身体の外の湿気なので「外湿(がいしつ)」と言います。
身体の中に生じる湿気を「内湿(ないしつ)」と言います。

時々、耳にする「一日に2リットル以上の水を飲む」というダイエットや健康法があります。もともと身体を温める力がなく、水分代謝の悪い人がこの方法を行うと健康促進どころか、病気になる可能性があります。
以前治療した男性は、毎日2リットル以上の水を飲む健康法を行っていました。耳鳴りがひどく、白っぽい透明な痰が大量に出るということでした。

「内湿」の症状も、
身体が重い
浮腫む
重だるく痛い
めまい
耳鳴り
頭が重く全体的に痛い
両腕、両脚がだるい
などの症状が起こってきます。

あなたの舌を鏡で見てください。

上記の症状がある場合、舌が真っ白なはずです。これは体内に湿気がたまっている証拠です。
飲み会の次の日の朝は鏡で舌をチェックしてみてはいかがですか?
内湿が旺盛な場合、口に水を含んだ直後のような水浸しのような舌をしています。

全ての健康法もそうですが、あなた自身の体調と体質を考慮して行うことが大切です。
有名芸能人やモデルがやっている健康法やハリウッドのセレブの間で流行している健康法が必ずしも良いとは限りません。
芸能人やセレブとあなたの健康は全く関係ありませんよ。

お腹が空いているのか?

のどが渇いているのか?

身体が重い感じがするのか?

睡眠時間は足りているのか?

など、まずは自分自身の身体の状態に目を向けることが大切です。
そういう僕も、休まないで突っ走って体調崩すこともありますけどね…。

本当は梅雨の時期にお話ししたいネタでしたね。
復習を兼ねて、またお話するかもしれません。

それでは、再見!

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この記事を書いた人

傳統醫學研究所日色鍼灸院院長。
約10年の中国留学の後、横浜中華街にて開業。鍼灸学士、医学博士。
世界医学気功学会常務理事。

鍼灸、気功、徒手療法などの施術を中心に、養生(生活習慣)の取り組みから身体をサポートする。

プライベートでは、5人の子供の父親。

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