こんにちは。
横浜中華街のひいろです。
一日横浜を離れていましたが、戻ってくると肌寒いかったです。
研修先のホテルで、久しぶりに藤原大輔先生と一緒に風呂に入りました。
あ、部屋のユニットバスではありませんよ。
ホテルの大浴場を貸し切り状態でゆっくりと語り合いました。
昔は遠征先のカプセルホテルでは毎日風呂に入っていたので、懐かしかったです。
さて、患者さんを治療する時に、身体のあちらこちらに打ち身や打撲のような皮下出血が見られる人がいます。
尋ねてみると、いつの間にやらできているらしく、身に覚えがないと言うのです。
あなたにもそのような経験があるのではないでしょうか?
皮下出血しやすいというのも、実は一つの症状なのです。
血管から血液が漏れ出てしまわないように、留めておくのも生命エネルギーである「気」の作用の一つです。
これを「統血作用(とうけつさよう)」といいます。
これを主っているのは消化器系である「脾臓」の作用です。
この場合の脾臓は現代医学でいう脾臓とは異なります。
血が漏れてしまわないようにするのが「統血作用」です。
時々、患者さんの中に、月の半分は生理ですという人がいます。
よく聞くと、生理が2週間以上続いているというのです。
ダラダラと出血し、なかなか終わらないのです。
これは、統血作用の低下によるものです。
このような場合、お腹を温めたり、足の第一趾(親指)の爪の内側の付け根に「隠白(いんぱく)」にお灸をしたりすると出血が治まります。
おおよそ、このような症状がある人は、普段から「三陰交」にお灸をして身体をケアするといいですよ。
三陰交は内くるぶしの最も高い所から三横指のすねの骨の内側にあります。
婦人科系に問題を抱えている人は、三陰交を押すと強い痛みがあります。
また、三陰交付近の足首が冷えています。
子宮筋腫や子宮内膜症などの器質的な疾患がある場合でも不正出血が見られますので、頻繁に出血を繰り返し、激しい痛みを伴い場合には一度婦人科を受診することをおすすめします。
統血作用の低下で起こる病気の一つに紫斑病があります。
紫斑病の原因はよくわかっていません。
紫斑病には複数の種類がありますが、中国医学の原因の根本としては統血作用の低下によって起こると考えます。
紫斑病で日色鍼灸院に来院される方はほとんどいませんが、過去に数人治療したことがありますが、5年以上もステロイドを服用し続けていた方がいましたが、完全に薬を飲まなくてもよくなりました。
全身を整え、統血作用を回復させることで体調が改善することは自然の成り行きといえるでしょう。
それから、気をつけなければならないのは薬を飲んでいる場合です。
血液サラサラになるワルファリン(ワーファリン)、アスピリン、チクロピジン、クロピドグレル、シロスタゾールなどの薬を飲んでいる人で、太ももや腕、お腹などに大きく紫色の皮下出血が見られることがあります。
このような方は薬が効き過ぎている場合があるので早急に担当のお医者さんに相談してください。
抗凝固薬、抗血小板薬を飲んでいて皮下出血が起こるのは冒頭に紹介した場合には該当しませんので、ご注意ください。
それでは、明日も診療頑張ります!
再見!!
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