ひいろです。
しまった!また日付が変わってしまいました…。
今日は夕食、二軒麺を食べに行きました。
普段は外食をあまりしないので、たまに出かけると外したくないので、どうしてもお気に入りの安心できるお店に行ってしまいます。
今日は、二軒とも初めてもお店でした。
一軒目の麺は、味は良かったのですが、悪い意味で中国らしさが出てしまっているのがもったいなかったです。
もう一軒は、時々テレビに出ているらしいのです。
僕とは二言ほどしか話していないのですが、女将さんがいい味出していました。
閉店間際でお客さんがほとんどいなかったのですが、なんだかいい雰囲気でした。
女将さんとお客さんの会話の空気を感じてみたのですが、居心地がよく、ゆっくり食事もできました。
やはり、料理だけでなく、場の雰囲気、店員さんの接し方、居心地など総合的に判断する必要がありますね。
有名だから良いとは限りませんね。
より良い治療ができるように、僕も頑張ります。
いい味出した女将さんのお店に今度、家族で行ってみます!!
さて、本日のお話は不妊についてです。
と言っても、どうやったら妊娠するか、というお話ではありません。
午後、治療をしていると電話が鳴りました。
副院長が電話を取ると、何やら神妙な感じです。
副院長が「今、院長に代わりますね」と僕に電話を手渡します。
昨年から来院されている患者さんでした。
「先生、妊娠しました。今、5カ月で安定期に入りました」と言うのです。
結婚して12年ほどの患者さん。
今まで何をやっても妊娠しなかったので、最後の思いで鍼灸治療を受けに来られました。
これは僕がすごいという話ではなく、身体が整えば妊娠するのは不思議なことではないということです。
夜更かしして夜中の2~3時に寝たり、冷たいものを飲んだり食べたりし、お酒を頻繁に飲むなどをしていると、身体に疲労やダメージが蓄積します。
それでは肝臓の解毒作用が低下し、血液が汚れ、子宮、卵巣の血が滞り、ホルモンのバランスも崩れます。科学的なことはわかりませんが、おそらく上記のことがおこるのだと思うのですね。
血液が汚れるので、脳へ新鮮な血液が行かなくなる。
と、言うことは酸素と栄養が身体の隅々まで行き届かなくなるということです。言わば「セルフ兵糧攻め」です。
中国医学的に言うと「命門の火」が衰えるので、「腎気」も衰え、生殖活動が正常に営まれなくなるのです。
他にも、ドイツから日本に赴任している中国人の患者さんは、ドイツで何度も病院で顕微授精を行いましたが、妊娠しませんでした。
彼女は常に食欲がなく、胃腸の調子が悪かったのです。
昨年1月に来院し、秋ごろドイツに戻り、凍結させた受精卵を子宮に戻す手術を行うとのことで治療を始めました。
2ヶ月ほど治療をすると、食欲が出て来て体調も改善されてきました。
5月頃だったでしょうか。
秋までまだ時間があるから焦らず体調を調えましょうという話をしていたところ、彼女は言いました「なんか、妊娠したみたいです」と。
消化器系である「脾胃」の働きが改善されたことで、気血が産生され、「先天の気」である「腎蔵」の生殖作用が活発になり、妊娠したと考えられます。
かなり、おおざっぱな説明ですが、こんな感じです。
しかしですね。
体調が改善されたから妊娠したか、と言えばそのはずですが、わからないことがあるのです。
それは、体調が悪くても妊娠する人はするということです。
以前、北京で治療していた女性は子宮内膜症のため、2回手術をしたことがありました。
その後も生理痛が激しく、痛み止めを手放せませんでした。手足は氷のように冷たく、腰痛と頭痛もあります。
このような体調でも妊娠して、出産もしました。
最近は「不妊は冷えによるもの」という考え方があるようですが、これだけでは説明が難しいのかもしれません。
中国医学の教科書の中の不妊の項目と驚くほど合致する症状なのです。でも、無事出産されました。
それならば、「体調悪くても妊娠はする可能性もあるのだから、生活習慣はどうでもいいや」というのは違います。
種の存続という生命の営みにおいて妊娠出産はあくまでも一つの過程でしかありません。
体調が悪いまま妊娠するとお母さんだけでなく、赤ちゃんにも影響があります。
10ヶ月も一心同体だったのですから、当然ですよね。生まれてから病気をしやすい虚弱体質になることもあります。
また、お母さんは乳腺炎になりやすかったり、リウマチになったり、関節の痛みに苦しんだりすることもあります。
症状がひどい場合、産後のうつになることもあります。
ですから、兎に角、あなたの心と体を大切にいたわってあげてくださいね。
あまり、軽々しくは言えないのですが、夫婦仲良くしていれば赤ちゃんはやって来るのではないかなと思います。
以前、不妊で治療したご夫婦がいますが、膣内で射精をしていませんでした(ケンカしてうまく夫婦生活ができていなかったようです)。
これでは、妊娠は難しいですよね…。
後日談としては、このご夫婦は人工授精により男の子を授かりました。
また、一人目のお子さんを出産してから、旦那さんに触られるのが生理的に嫌になってしまったので、人工授精で赤ちゃんが欲しいという方もいました。
旦那さんに触られるのは嫌でも、赤ちゃんは欲しいというのです。
生まれてくる赤ちゃんもパパとママが仲良しの方が嬉しいと思うんだけどなぁ。
余談ですが、妻が3人目の娘を妊娠した時、患者さんに「先生のところはご夫婦仲がいいのね」と言われ、とっさに「あ、いや…、あの、その、回数は、あの…、それほどではないんですよ」と言ってしまいました。
なんだか、恥ずかしかったです。
こういう時、何て答えたらいいのかもう少し考えます!
現代医学からも、中国医学から診ても全く問題がなさそうな人でも妊娠しない人はしません。
一方、上述の方のように手術をし、身体が冷え切っていても妊娠する人はします。
ですので、僕は個人的に、妊娠は「神の領域」と読んでいます。
今日は、妊娠出産って本当に奇跡ですよね、というお話でした。
それでは、再見!!
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