もしかして、花粉症ですか?花粉症と鍼灸治療について

ひいろです。
先日、娘に手紙をもらいました。
「パパのおなかはたぬきのようだ。うえ~、うえ~」
うえ~、うえ~、ってどういう意味かわかりません…。
少し傷つきました。

所々では桃の花が咲いているようで、春が少しずつ近づいてきているようです。
春と言えば、花粉症です。
カゼの予防もあるのでしょうけど、マスクをしている人の多いこと。
花粉症対策と思われます。

「花粉症でつらいのですが、何かできることはありますか?」と尋ねられることがありますが、今ある症状を自分で何とかするのは難しいと思います。
もし、セルフケアで良い方法があれば、僕が教えてほしいです。

僕は花粉症ではありませんが、約25年前に鼻炎の手術をしています。
当時の手術は本当にすごいです。
鼻の骨と粘膜を削る手術だったのですが、ダメージがものすごいくせに、全然良くなりませんでした。
あることをやっただけで鼻炎はすっかり良くなってしまいました。
いや、むしろ、あることを止めたことで良くなったと言えるでしょう。

それは後ほどご紹介します。

香港で食べてたラーメン。ワンタンと牛のモツが入っていて美味しかったです。大陸で細い縮れ麺を探すのは難しいです。

花粉症には「小青龍湯」という漢方薬を使うことが多いようです。
小青龍湯は身体の表面に停滞した冷えを散じ、肺を温めて、体内にたまった水の代謝を改善する処方です。ほかにも慢性の肺気腫、気管支喘息、急性気管支炎、肺炎、百日咳、アレルギー性鼻炎にも使います。
病気の時は、勝手に判断しないでかかりつけのお医者さんに相談してくださいね。

小青龍湯は八種類の生薬から構成されています。
その一つ、「乾姜(かんきょう)」は「温中散寒」、「回陽通脈」、「温肺化飲」の作用があります。
簡単に言いますと、温めて冷えを取り除く作用です。特に胃を温めます。

また、「細辛(さいしん)」は鼻のつまりを通し、肺を温め、余分な水を処理してくれます。
胃が冷えているから乾姜を、鼻がつまるから細辛を飲むというものではないので、症状があるからと言って安易に飲むことは絶対にしないで下さいね。

中国医学では「肺の竅(穴)は鼻」と考えます。
また、体の表面と肺の連絡通路「肺の経絡(肺経といいます)」があります。
「経絡」とは生命エネルギーである「気」の通り道を言います。
「肺経」は「胃」から始まります。

そのため、胃が冷えると、結果として肺が冷えるのです。
中国医学では春と肝臓は関係するのですが、肝臓はストレスと関係します。
肝臓の性質として気が上昇します。
冷たい水分が胃にたまっていると、肺に影響し、肺の穴である鼻の穴から鼻水があふれ出します。
肺の冷えを取り除こうとする自浄作用としてもくしゃみが起こります。

かなり簡単ですが、以上が中国医学から見た花粉症のメカニズムです。
花粉は「木」の気の塊ですので、肝臓(五行の木に属す)が影響を受け、気が上昇するのでくしゃみ、鼻水を助長します。
花粉症は睡眠不足、夜更かしする方に多い傾向があるのはそのためだと思います。

僕が実践した、鼻炎対策が何なのか??

 

あなたはもうお分かりですよね?

 

そうです、冷たいものを飲まないのです。

 

24歳まで、冷たいものを飲んだり食べたりしていましたが、気功を練習するようになってから一切冷たいものは飲まなくなりました。
どのくらい経ってからでしょう。
気が付けば、カゼも引きにくくなり、鼻の調子も良くなってしまったのです。
中国医学の理論からすると当然のことです。

なぜ、今このお話をするかというと、あなたが普段から冷たいものを飲み食いしている場合、夏からこの方法を始めるのは非常に困難だからです。
しかも、夏の過ごし方を間違えれば、秋以降体調を崩しやすくなります。
夏に体内にため込んだ「冷え」を春になって体外に排出することになるので、花粉症やじんましん、湿疹などの症状が出やすくなります。

今、まさに花粉症で苦しんでいるあなたにはお伝えしたいのです。
人の身体、自然の摂理は本当にすごいですよね。
全部、自分に返ってくるのですから。

五行とか、気、経絡とかなんかあやしいなぁ、と思いませんでしたか?
大丈夫です。
僕もあやしいと思いましたから(笑)。

「今つらいのはどうしたらいいのよ??」という声が聞こえてきそうなので、一応、情報をお知らせしますね。

僕の必殺技で「鼻鍼」という治療法があります。
文字通り、鼻に鍼をします。これにはソフトバージョンとハードバージョンがあります。

ソフトバージョンには1と2があります。
ハードバージョンには2㎜、2.5㎜、3㎜があります。
ハードバージョンは色んな意味でハードです…。

ドラゴンクエストで例えるならば「ギラ」、「ベギラマ」、「ベギラゴン」と魔法の強さが違います。強い魔法の方が敵に与えるダメージが大きいです。あ、ダメージと言うと聞こえが悪いですね。
鼻鍼と魔法で例えるならば、「ホイミ」、「ベホイミ」、「ベホマ」、「ベホマラー」、「ベホマズン」でした!

全身の調整をした後に、最後に10秒程鼻鍼をやります。

そう、たったの10秒です。

されど、10秒です。

定期的に鼻鍼を受けている方は花粉症が全く出ていないか、薬がなくても大丈夫というくらいまで回復されているようです。
もちろん、個人差があるのでやってみないと何とも言えないところです。

とにかく、来年、再来年の春を快適に過ごすためには冷たいものは避けましょう!

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この記事を書いた人

傳統醫學研究所日色鍼灸院院長。
約10年の中国留学の後、横浜中華街にて開業。鍼灸学士、医学博士。
世界医学気功学会常務理事。

鍼灸、気功、徒手療法などの施術を中心に、養生(生活習慣)の取り組みから身体をサポートする。

プライベートでは、5人の子供の父親。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 日色先生
    気功教室、ゆったりと気持ち良く、楽しませて頂きました。
    有難うございました。

    「鼻鍼」先生の必殺技なのですね。
    本当に効きます!

    「鼻鍼」を受ける決心をしたのは、数十年来、冬中続く、喉の炎症を治して頂きたかったから。
    お蔭さまで、この冬、無事に抗生物質を飲まずに過ごせました。

    それだけで、私にとっては奇跡的な事なのですが、その上、凄いおまけ付。
    それは今年、未だ、花粉症の症状がでていません。

    「アナフィラキシー」があるので、花粉の舞う1月末から使うよう、アレルギーのお薬と、ステロイドの鼻のスプレーが処方されていますが、今のところ出番はなく、飾ってあります。

    「鼻鍼」痛い事は、痛いですが、‶あっ〟とゆう間なので、
    「たったの10秒、されど10秒」本当にピッタリの言葉ですね。

    我慢する価値、充分過ぎる位あります。

    長年の不調を治して頂けて、本当に有難く思っています。
    来週も宜しくお願いいたします。

    • 気功教室、お疲れさまでした!
      詳細なご報告ありがとうございます!
      抗生物質、ステロイドを使わずに回復されているようですね。
      アレルギーの症状、うっとしいですものね。
      症状落ち着かれているようで良かったです。
      あの10秒を乗り切られた努力のたまものです!
      引き続き、よろしくお願い致します。

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