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【必見!】肩の痛み、まさかの結末!!

横浜中華街のひいろです。
今日のタイトルは「【必見!】肩の痛み、まさかの結末!!」。
自分で「必見」というのは恥ずかしいのですが、ぜひ知って頂きたい内容なのでご紹介します。

昨年末、肩の痛みを感じて来院された方のお話です。
左肩が痛いというので、時々治療に来られていました。
ある時、ベッドに横になってもらおうとしたのですが、呼吸が苦しそうでした。
横になろうとしても、息苦しくて無理だと言うのです。
ベッドの上に座ったまま、苦しそうにゼーゼーと呼吸をしています。
副院長(ひいろ弟)は自分自身が気胸のため、肺の手術をした経験があります。
非常に当時の自分の症状に似ているというのです。

確かに、尋常ではない息苦しそうな様子でしたので、気胸も考えられました。
横になってもらわないことには治療ができません。
そこで、座ったまま心臓付近に気を直接注入する方法を使いました。
数分もすると呼吸が楽になり、横になることができました。

この方の治療を始める時に思い出したのは、ある名人が教えて下さったお話です。

女性の腱鞘炎はね、婦人科を治療したいとだめだよ。
肘の痛みは胃の調整をしないとだめだよ。
肩の痛みは循環器系と関係しているよ。
気をつけの姿勢にすると手首と婦人科(子宮と卵巣)の高さが一緒でしょ?
胃と肘の高さが一緒でしょ?
心臓と肩の高さが一緒でしょ?
そこが痛いからと言って、痛い治療していてはだめだよ。

これは心臓からきている肩の痛みだろう。
危険だな…。

患者さんに伝えました。

これで、明日、同じく息苦しさがあれば必ず病院で検査を受けて下さい。
もし、楽になっても一度病院で検査を受けることをおすすめします。

奥さんも一緒に来られていたので、同じことをお伝えしました。
一週間後には海外出張が控えているので、症状をなんとかしなくては、仕事どころではありません。

次の日も続けて治療をしました。
来院されると呼吸の苦しさは落ち着いたようでした。
この日は、すぐさまベッドに横になり治療を始めることができました。

結局、病院に行くことなく海外出張に出かけていきました。
1月下旬になっても連絡がないので、どうしているか気になっていました。

人伝いに聞いたところ、この方は出張先で動けなくなり、緊急手術を受けたそうです。
心臓の血管を3本手術したというのです。
残る3本の血管もほとんどつまっている状態だったそうです。
一ヶ月ほど出張先で入院していたため帰国できなかったのです。

肩の痛み、というと整形外科に行けばいいとおもってしまいますが、この方の場合は心臓が悪かったために起こっていたようでした。
肩の痛み、と軽く考えるのは本当に危険です。

詳細な説明はここでは省きますが、中国医学から見ると五十肩は、生命力の衰えにより起こると考えます。
生命力とはすなわち「陽気」です。
この陽気が弱ると気血の流れは停滞し、痛みが生じます。
身体のどこかが痛いということは、気血が流れていないということです。

寝不足が続き、同じ姿勢で事務仕事をする時間が長く、寝ても疲労が解消されない、という方。
もし、左の肩甲骨や肩周辺に強いコリを感じ、痛みを感じることが頻繁でしたら、一度病院で精密検査を受けることをおすすめします。
ただ、よほど悪くないと検査結果には出ないこともあります。
まだそこまで悪くはないけど、このままいくと将来的には心臓を患う可能性がある人もいます。
治療をしていて感じるのは、後者の人はけっこういるようです。
このままいくと危ないな、という人です。
治療は必要ですが、生活習慣を変えないと結果は大変なことになると思います。
結局は自分自身ということになります。

ところで、心臓の大きさは自分のこぶしほどの大きさであるといいます。
片時も休むことなく動き続ける新蔵はなんて働き者なのでしょうね。
1月に参加した解剖実習(解剖実習の報告ははこちら)の際に見たご献体の心臓はこぶしを縦に二つ並べたくらいの大きさでした。
大動脈弓が平べったくつぶれて肥大していました。
また、動脈の血管壁の一部が石灰化していました。
もしかしたら、生前心臓に問題を抱えたのかもしれません。
脳の一部も癒着していました。

肩の痛みだからといって、軽く見るのは危険です。
特に、お酒を飲み、夜ふかしをし、食生活が乱れていたり、ストレスにさらされていたり、冷たいものが好きな人は要注意ですよ。

それでは、再見!

アメリカの日本料理屋さんで食べた「肉炒飯」。日本料理に炒飯なんてないんだけど、とツッコミました。中国の食堂で食べたことがあるような味でした。栄養のバランスは良さそうですが、油っこかいから完食するのはしんどうですよ。フェニックスは乾燥しているので、現地の人にはちょうどいいのかもしれませんが…。

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この記事を書いた人

傳統醫學研究所日色鍼灸院院長。
約10年の中国留学の後、横浜中華街にて開業。鍼灸学士、医学博士。
世界医学気功学会常務理事。

鍼灸、気功、徒手療法などの施術を中心に、養生(生活習慣)の取り組みから身体をサポートする。

プライベートでは、5人の子供の父親。

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