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【しゃっくりの止め方】中国医学から見たしゃっくり

ニーハオ!ひいろです。
今朝、治療院の入っているビルのエレベーターに向かう入り口のシャッターを開けた時に、アリが首の後ろのシャツの中に入ってチクチクしました。
大きな虫じゃなくて良かったです。

先日、久しぶりにスイカをたくさん食べた次の日、体調がものすごく悪かった話をお伝えしました。
スイカ、うまいです!でも…
しかしならが、どういう訳か、体調が悪かった日の晩にそばを六人前食べまてしまいました。

スイカは冷やす性質があります。
また、そばも身体を冷やす性質があります。

そのためか、わさび、ねぎ、唐辛子、山椒、しそなどを薬味として入れます。
これらは温める性質がある食べ物です。

昔の人は身体のことをよく考えているのだな、と本当に感心します。

しかしながらですね、そばを六人前も食べるとさすがに苦しいです。
すると、食べ終わった直後から、しゃっくりが止まらなくなりました。

ふだんは数回しゃっくりが出ると止まるのですが、今回は止まる気配がありません。
しゃっくりは横隔膜がケイレンすることで起こります。

中国医学では「気逆」と言って、気が下がらず、突き上げてしまうために起こると考えています。
私の場合は、冷えと身体の気が戦っている、もしくはぶつかっているためにしゃっくりが起こったと考えられます。

風呂場で、全然しゃっくりが止まる気配がなかったので、呼吸法をしてみました。
呼吸法のやり方はこちらをご覧ください。⇒前進ガバイ呼吸法のやり方

息を吸う時に横隔膜に効くように、さらに言うならば「横隔膜を意識して、横隔膜のつまりを通す感じ」で「気を出す呼吸法」を10秒程行いました。
そこで、確認。

おお!!しゃっくりが止まっている!!

20分は止まらなかったしゃっくりが一発でした。
すごいですね。

20年以上ぶりにしゃっくりが止まらなかったので、ちょっと焦りました。

ちなみに、小学二年生の娘に「パパ、しゃっくりを100回すると死ぬんだよ。」と言われました。
そんなことをよく知っているな、と感心したのですが、

「えっ!!どうしょう!パパ、もうすぐ100回だよ!!」と言うと、
「あ、でも、ほら、別に本当に死ぬわけではないから大丈夫だよ」と娘が慰めてくれました…。

最近、食事に行く時には、いつもの気に入ったお店ではなく、新たな感動を求めて行ったことがないお店に行くようにしています。担々麺、見た目はものすごく美味しそうですが、残念ながら普通でした…。冒険して、必ずしも感動が得られるとは限りませんが、それでも冒険は続きます…。

別の対処法として、中国医学の経典『霊枢』に

・草で鼻に入れ、くしゃみすると止まる。
・大いに驚くと止まる。

と記載があります。

また、

『素問・宝命全形論』:病深者、其声噦。
(病が深い人はしゃっくりが出る。)

「噦(えつ)」とはしゃっくりのことです。

『済生方』、『景岳全書』などの医書にも「病が深い」、「気を甚だしく枯渇」している現象としてしゃっくりが出ることを指摘しています。

また、現代医学でも胃炎、胃拡張、肝硬変、尿毒症などがある場合にしゃくりが止まらないことがあると考えているようです。

以前、しゃっくりが止まらないので治療に来られた方がいます。
見るからに身体が弱っていました。
実は、この方は乳がんが脳に転移した末期がんだったのです。
治療をすると身体が楽になるので来られていましたが、2か月もすると入院してしまいました。その後、お亡くなりになられました。

古代中国人はしゃっくり一つとっても深い考察をしてたのだな、と改めて中国医学が好きになりました。

昨日、ある能力者の方の施術を受けたので、今日はいつもと感覚が違うので、文章が非常に書きにくかったです。
そういう訳で、再見!!

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この記事を書いた人

傳統醫學研究所日色鍼灸院院長。
約10年の中国留学の後、横浜中華街にて開業。鍼灸学士、医学博士。
世界医学気功学会常務理事。

鍼灸、気功、徒手療法などの施術を中心に、養生(生活習慣)の取り組みから身体をサポートする。

プライベートでは、5人の子供の父親。

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