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初めての蘭州訪問④~宿を探して、夕飯へ~

ニーハオ!ひいろです。
昨晩、三女が壁の突起物に頭をぶつけ、大流血しました。
止血後、更に元気になりました…。
脳のリミッターが外れたのでしょうか。
今日、傷口を見ると完全に塞がっていました。
止血は傷口が閉じるように手でして、同時に傷口を塞ぐように気を注ぎます。
あとはワセリンを傷口に塗って、傷が開かないように絆創膏を貼ります。
これからは私のことをチャイナタウンのカットマンと呼んで下さい。
それにしても、自然治癒力とは本当にすごいですね!

さて、蘭州名物「牛肉麺」を食べてお腹がいっぱいになったところで、ホテルを探します。
街の所々に小さなホテルらしき宿泊施設があります。
明朝一番に先生の診療所に行くので、その近所を探しました。
高級なものではなく、泊まれる施設を「賓館」といいます。
入ってみると左手に受付があります。
若い女性の服務員がいたので、部屋の値段を聞いてみました。

部屋にはいくつか等級がありました。
一番安い部屋はシャワーがなく、共同の入浴場を使います。
二番目の等級の並の部屋にはシャワーが付いています。
並より高級な部屋もありましたが、値段が高かったので、並の部屋に泊まることにしました。

並みの部屋にする旨を伝えるとスタッフの女性が言いました。

身分証明証の提示をお願いします。

実はパスポートのコピーを持っていただけだったのです。
というのは、汽車で置き引きに遭ってもいけませんし、紛失したら大変だと思い、現物を持ってこなかったのです。
中国では宿泊施設に泊まる時には必ずや身分証明証の提示を求められます。身分証明証がないと手続きができません。
これには、困ってしまいました。
規則なので、お姉さんも困っています。

そこで、私は必殺技を使うことにしました。
その名も「泣き落とし」。
そして、次のように伝えました。

私は日本人です。
北京から初めて蘭州に来ました。
先生に会うために蘭州に来ました。
明日の朝、先生に会います。
私は今、とても困っています。
何とか力を貸してください。

これを中国語でゆっくりと力強く、そして、困ったように伝えます。
困っているのも本当ですからね。

すると、お姉さんは言いました。

わかりました。
上司に事情を説明します。

そして、無事に上司も事情を理解して下さり、その晩はこちらの賓館でお世話になりました。
本当に親切な人に出会えて助かりました。
ありがたいです。

もし、あなたが中国に旅行に行くことがあれば、パスポートの携帯はお忘れなく。
ちなみに、外国人は大丈夫だと思いますが、男女が一緒に泊まる時には結婚証明証の提示を求められることがあると聞いたことがあります。
一年後、蘭州での修行が始まった時に、鄭先生の元で修行をする兄弟弟子に教えてもらったのですが、この辺りの賓館は、週末になると学生のカップルで一杯になるそうです。

色々ありましたが、寝床を確保できたので夕食に出かけます。
お腹が空きますからね。
ひいろさん、ご飯を食べてばっかりの気がします、と言う声が聞こえて来そうですね。

ロシアの麺料理。もっとたくさん麺を食べたかったです…。でも、美味しかったです!!!

鄭先生の診療所の近くの通りを歩いてみると、昼間はなかった屋台が出ていました。
屋台といっても、机の上に10種類以上の切った野菜がカゴに入れられており、目の前で焼きそばを作ってくるお店です。
4~5軒出ていましたが、皆さんご夫婦でそれぞれお店を出していました。
麺を目の前で打ってくれます。
それを茹でて、先ほどの野菜と一緒に炒めたものを食べさせてくれます。
塩と醤油だけで味付けした素朴な味なのですが、本当に美味しかったです。

一年後に訪れた時にはこの通りではそれらのお店を見つけることができませんでした。

何だか、麺ばかり食べているような感じですね。
確かに「ひいろのブログ」では中華といえば麺ばかり紹介している気がします…。

せっかくなので、最後にもう一つ。

蘭州と言えば「涼麺」が最高に美味しいです。
牛肉麺の麺を茹でた後に、油をからめてくっつかないようにしてから数時間置きます。
それに熱々を野菜と肉がたっぷりのとろみのある具をかけ、さらにその上にごまだれをかけます。
お好みでにんにくとラー油をかけて食べます。
「涼麺」と言いながら、冷たくありません。
肉と野菜のあんかけ麺は蘭州でしか食べられないようです。
北京で探したのですが、見つけることができませんでした。

蘭州と言えば蘭州拉麺、すなわち牛肉麺が有名ですが、蘭州の涼麺の知名度が低いのには納得いきません。
ちなみに、一般的には、涼麺とは麺を冷やしてキュウリや鶏肉のささみなどの具をごまだれなどの調味料とあえたものを言います。
北京と蘭州では水質が異なるようで、あの料理は蘭州でしか味わえません。

蘭州を訪れて食事をしたいです。

次回は、鄭先生のご家族にお会いします。
それでは、再見!!

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この記事を書いた人

傳統醫學研究所日色鍼灸院院長。
約10年の中国留学の後、横浜中華街にて開業。鍼灸学士、医学博士。
世界医学気功学会常務理事。

鍼灸、気功、徒手療法などの施術を中心に、養生(生活習慣)の取り組みから身体をサポートする。

プライベートでは、5人の子供の父親。

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