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中国人の患者さんが来ると、テンション上がります。

ニーハオ!ひいろです。
外国語というものは、使わないとへたくそになっていくものですね。
なんでこの単語が出てこないんだ!!
となることがありますが、脳みそを使わないとだめですね…。

さて、今日も中国人の患者さんが来院されました。
30代の方ですが、20年近く日本に住んでいるそうです。
こういう方は、日本語がものすごく上手です。

私の師匠もそうですが、あまりに日本語が流暢な人に、中国語で話をするのは気が引けます。
20代のほとんどを中国で過ごしたためか、中国人と話をすると、テンションが上がります。
中国を懐かしむのか、なんだか嬉しい気持ちになるのです。

日色鍼灸院が横浜中華街にあるせいか、中国人の患者さんが多いのですか?と尋ねられることがあります。
実は、それほど多くはありません。
週に数人来られる程度です。
中には日本生まれ日本育ちの華僑の方もいるので、日本人と同じ感覚でお話するので、中国語を使わないこともあります。

麻婆麵!!超辛いですが、超うまいです!!身体に溜まった湿気は山椒を食べて汗として出しちゃいます!!身体がすっきりします。食べ終わって冷水を飲んでは意味がないですよ!

以前、中国語がもっと話したいので、日色鍼灸院について中国語でFacebookに投降したことがありました。
すると、じんましんが出たので息子を診てほしい、という旅行で日本に来た家族が来院したことがあります。
明日から北海道に行くので急いでいます、ということでしたが、こればかりは急がれても困ります。
じんましんで来院される患者さんもいますが、もっと時間をかけて診たかったです。

そして、次の日、初老の男性ともう少し若い女性が突然入ってきました。
話しかけると中国語であいさつを返してきました。

お!中国人だ!
ちょっとテンションが上がります。
待合室のソファーに座ってもらい、話をすると南方の人であることがわかりました。
この訛りはどこかで聞いたことがある。
そう確信しました。

ひいろ:どこから来たのですか?
おじさん:福建省です。
ひいろ:福建省!もしかして…。
おじさん:厦門(アモイ)です。
ひいろ:アモイですか?!(きたあぁぁぁ!!)

アモイは私の師匠の師匠の出身地です。
これだけで、テンションあがりまくりです。

ひいろ:アモイの人に会えるなんて嬉しいなぁ!
ところで、どこか具合が悪いのですか??

おじさん:いやぁ、実はね。私たちは横浜中華街のある会社から日本に招聘されて来たのだよ。
あなたはね…。本当に能力の高い人物ですね。
見ればわかりますよ。
聡明な顔つき、間違いなく能力が高い顔をしている。
しかしですよ。
残念ながら、あなたは本来の能力を発揮できていないようです。
これほどもったいないことはありませんよ。
あなたのような能力のある人物が、力を発揮できていないなんて…。

おやおや、この人たちは私をほめているようだけど、一体何なのだろう、このほめ殺しというか、気持ちの悪い感じは…。

さらに男性は言います。

残念ながら、あなたは能力を発揮できていません。
私があなたの運勢を見てさし上げましょう。
手を見せて下さい。

おっとっと。
これはなんだか、胡散臭い流れだな、と感じました。
ここは日色鍼灸院なのに、私の手相を見てあげようっていうのかい??

嫌な予感がしたので、私は尋ねました。

これは有料ですか??

すると、男性は言いました。

お金ですか??
私は今からあなたの手相を見てさし上げます。
もし、その結果が気に入らなければお金はいりません。
納得されるのでしたら、3万円でも5万円でもかまいません。

 

詐欺か!!!!!(心の声)

テンション、ガタ落ちでした…。

なんか、この流れ昔あったな、と思い出しました。

留学時代、北京市内に団結湖とう場所があります。
長女が生まれた病院がある場所です。
脳梗塞を患った友人を治療しに行った時のことです。

約束の時間までベンチに座って休んでいたのですが、何やら小汚い…、あ、質素な服装の男性がいました。

どうやら、手相を見てくれるというのです。

手相を見てもらい、結果を教えてもらいました。

すると…

なまっていて全然何を言っているかわからん!!!

くっそぉ…。

中国広すぎなんだよ…。

「好(良い)」というのは分かったのですが、よく聞くと「良いけど…」と言うのです。
そこから先を聞きたかったら、いくらでもいいから、君がいいと思った金額をくれればいい、と言うのです。

確か20元を渡しました。
日本円で330円くらいでしょうか。

そして、説明が始まりました。

ふむふむ…、なるほどね。

ふんふん…。

やっぱり、わからん!!!

なまりすぎだっちゅうの!!!

当時、大学院の指導教官に教えてもらったのですが、中国の人口14億人に対して、標準語を離せるのは6億人だそうです。
つまり、8億人の人は標準語を話せません。

国土が広いとこういうことになるのでしょうね。

結局、今思い出しても何を言われたか覚えていません。
というよりも、聴き取れなかったのでしょうね…。
そういう訳で、15分ほど、お金を払って見ず知らずのおじさんと二人きりの時間を過ごしたのでした…。

あの日、日色鍼灸院に来た二人組は、団結湖で受けた感じだったのです。
そういう訳で、患者さんが誰もいなかったのですが、帰って頂きました。

私は今、ものすごく忙しいのでお帰り下さい、と言って。

中国語だと結構言いやすいです。
「那,今天到这儿吧!」(訳:それでは、今日はここまで!)
忙しい旨を伝えて、これを言えばいいのですから。

この男女二人組、近所のレストランの中国人の女将さんに怒鳴られて追い返されていたそうです(笑)。
世の中には色んな人がいますね。

というよりも、日色鍼灸院には色んな方が来られますね。
そういう意味ではけっこうおもしろいです。

それでは、明日も頑張ります!!
再見!!!

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この記事を書いた人

傳統醫學研究所日色鍼灸院院長。
約10年の中国留学の後、横浜中華街にて開業。鍼灸学士、医学博士。
世界医学気功学会常務理事。

鍼灸、気功、徒手療法などの施術を中心に、養生(生活習慣)の取り組みから身体をサポートする。

プライベートでは、5人の子供の父親。

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