ひいろです。
お昼に中華料理を食べました。
とても美味しかったので、食べ過ぎました。
晩御飯の時間になってもお腹があまり空きませんでした。
でも、胃もたれしていません!
あなたは、日本を代表する超大作『北斗の拳』という漫画をご存知でしょうか?
その中に「経絡秘孔」という言葉が出てきます。
「経絡」とは生命エネルギーである「気」の流れる通路をいいます。
その道に点在するのが「経穴」、つまり「ツボ」です。
中国語では「秘孔」の「孔」は「空」と同じ音です。
ツボは穴のあいたところという意味があります。
ただ、中国では「秘孔」という表現は聞いたことがありません。
『北斗の拳』では「秘孔を突く」というセリフがよく出てきます。一世を風靡したツボを攻撃して戦うあれですね。
『北斗の拳』の過去を描いた物語である、2001年から連載が始まった『蒼天の拳』では「点穴」という言葉を使っています。
『現代中国語辞典(光生館)』では「点穴」は「拳法で急所を打つ」と書いてありますが、正しくありません。
「点穴」は武術点穴と医療点穴があるからです。
「点」は「点を打つ」という動詞です。「穴」は目的語で「ツボ」を指します。
文法で言うと「S(動詞)V(目的語)」の関係です。
「点穴」は一般的な単語なので、中国人は知っています。
「経絡」という言葉は、実は「経」と「絡」からなっています。
深いところを走行していて、目では見ることができない流れを「経」といいます。
逆に、肉眼で確認することができる、浅いところを走っている流れを「絡」といいます。
鍼灸学校や鍼灸関連の書籍に出てくる流れは主に「経」の話をしています。
「経絡」について説明している文をご紹介します。
中国医学の経典『霊枢・経脈』に「経脈者、所以能決死生、処百病、調虚実、不可不通。」という記載があります。
「経脈は死生を決し、多くの疾病を治療し、虚実を調えることができるので、通じなければなりません」という意味です。
つまり、「経脈は病気を治療し、陰陽気血の調整をできるところ」というのです。
「不可不通」は「精通しなければならない」と解釈できますが、「(気の流れる)経脈を滞りなく、通じさせなければならない」とも解釈できます。
中国医学を学ぶ者にとって経絡学は必須の学問です。
また、気功、鍼灸を実践する者にとって、経絡は滞りなく流れている状態が望ましいです。
古代中国に「流水は腐らず」という有名な言葉があります。
川の水は常に流れ続けているので、腐ることがありません。
気血もよどみなく流れていれば健康でいられます。
気功、ヨガ、呼吸法、鍼灸、整体など方法はなんでもいいと思います。
気の流れをよくすることが元気でいられるポイントでしょう。
ただ、無理に気の流れをよくしようとすると逆に気の流れが乱れることがあるので要注意です。
「淡々と」というのがコツかもしれませんね。
それでは、再見!!
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