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逆子の治療について~最新版~

ニーハオ!ひいろです。
私の書斎には冷房も扇風機もないので、風呂を出てから勉強を始めると汗だくになります。
北京の貧乏生活を思い出します…。

さて、連日、出産に関わるお話が続いていますが、この度の妻の出産で骨盤調整の重要性を思い知りました。
今回ほど出産までの期間、まじめに妻を治療したのは初めてです。

一週間に一度は治療院で鍼、灸、手技療法を駆使してしっかり調整しました。
その他にも、寝る前に骨盤の調整をすること週に2~3回。
骨盤が、グググ~、と動くのを感じるようになりました。

特に5月に妊婦さんの骨盤調整を教えてもらって以来、この技は進化したと言っても過言ではないでしょう。
餅は餅屋、と言いますが、助産師さんはさすがです。
本当に感謝しています!!

「三種のチーズ牛丼」大盛。5年前に「キング」というサイズを食べてからトラウマになっていましたが、久しぶりに食べると美味しかったです。授乳中の方は乳腺炎になる恐れがあるので、乳製品には気を付けて下さいね!!

6月某日、懇意にしている助産師さんから連絡がありました。
37週と5日の妊婦さんが逆子なので治療して欲しいとの要請を受けました。
そして、病院からは1週間の猶予期間を与えるので、それから帝王切開にするかを決めるという状況でした。

2週間前は正常な位置に赤ちゃんがいたというので、何か余計なことをしたのだろうと思いました。
案の定、スイカを食べたり、アイスを食べたり、冷たいものを飲んでいたというのです。
ほぼ、38週の逆子の治療はしたことはなかったのですが、全力でやれることをやるので、3回治療して変わらなければ難しいとの旨を伝えました。

逆子の妊婦さんの特徴は

・お腹が張っている、もしくはお腹が固い。
・お腹が冷たい。
・手足、膝、足首周辺のどこかが冷えている。
・内くるぶしから指三本分上がったところにある三陰交を押すと痛い(特に左)。
・骨盤の高さが左右対称ではない(骨盤が歪んでいる状態)
・肩こりがある(本人の自覚がない場合も多い。つまり、それだけ身体感覚が鈍くなっている)。
・顔が歪んでいる(目の下の頬骨の高さが左右で違う)。
・恥骨に圧痛がある。

つまり、以上の状態が変われば逆子が治りやすい状態になります。
治るか、治らないかは妊婦さんの体力および回復力にかかっています。

以前は、治療し、その結果、治った、もしくは治らなかったと判断するしかありませんでした。

今は、
骨盤の高さを整える
⇒調整したらお腹がゆるむ
⇒内臓が元の位置に戻る
⇒腹筋が緩む⇒横隔膜がゆるむ
⇒副交感神経が正常に働く
⇒血流改善
⇒お腹がゆるむ
⇒赤ちゃんが動きやすくなる

顔の歪みを整える
⇒肩がやわらかくなる
⇒血流改善
⇒お腹が更にゆるむ
⇒赤ちゃんが動きやすくなる

肋骨を挙げる
⇒お腹がゆるむ
⇒赤ちゃんが動きやすくなる

あとは治るか、治らないか、です。

ですから、以前より身体の状態を分析して、次の一手を考えられるようになりました。
その上で、後は結果を待ちましょう、と言うのが今、私ができる治療です。

こちらの妊婦さん、治療直後からお腹がやわらかくなり、普段から感じている身体の歪みを感じないと言われていました。
土曜日に治療して、翌週の月曜日に2回目の治療をしました。
月曜日に来られた際に「赤ちゃんがお腹の上を蹴っている」と言われていました。
検診の結果、無事に赤ちゃんが元に戻ったの報告を受けました。

戻る時は1回の治療で戻ります。
帝王切開を回避できたのは嬉しいことです。

しかしながら、私の持論ですが、逆子は赤ちゃんからのメッセージであるということです。

結果には必ず原因があります。
逆子になるのにも原因があります。

上述の妊婦さんの食生活、生活習慣が大きく関係している可能性がかなり高いということです。

実は、赤ちゃんが「ママ、今の生活ではやばいよ、きっとパパの言うことは聞かないだろうから、ひいろ先生のところに行った方がいいよ」と教えてくれているのではないか、と勝手に考えています。

子育ては、赤ちゃんを産んでからがスタートです。
産んで終わりではありません。

妊娠している最中に身体に目を向け、自分自身の身体と向き合う習慣を身につけておけば、産後に体調を崩す生活習慣を回避できることでしょう。

本来は、妊娠前から身体づくりをするのが理想的です。
結局、全て自分に返ってくるのですよね。

よく尋ねられるのですが「冷たいものはどのくらいまでなら飲んでも大丈夫ですか?」と。

正直、どのくらい飲んでもいいのですよ。
ただ、全て自分に返ってきますよ、というお話です。
つらい思いをするのは私ではなく、自分自身なのですから。

夏に出産して、クーラーをガンガン使い、冷たいものをガブガブ飲んでいた方がいました。
20代でリウマチを患い、痛みのために顔を洗うこともできなくなってしまいました。
こうなると、本当に大変です。
人生、あと何十年と続くかを考えると、恐ろしくて無茶はしなくなるかもしれません。

そういう訳で、逆子の治療がバージョンアップしたようです。
次に目指すのは「明日、帝王切開の手術です。何とかして下さい。」という状態を治せるように頑張ります。

それでは、再見!!

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この記事を書いた人

傳統醫學研究所日色鍼灸院院長。
約10年の中国留学の後、横浜中華街にて開業。鍼灸学士、医学博士。
世界医学気功学会常務理事。

鍼灸、気功、徒手療法などの施術を中心に、養生(生活習慣)の取り組みから身体をサポートする。

プライベートでは、5人の子供の父親。

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