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冬の風邪予防!!漢方薬でスープを作ってみました。その味とは…。

こんにちは。
横浜中華街のひいろです。
最近、ブログの内容を充実させるべく、色々考えている最中です。
そういう訳で、更新頻度が減っていますが、より役に立ち、より楽しんで頂けるような内容にするので、お待ちくださいね。

 

さて、先日、香港研修に行ってきましたが、私の中で目玉となるものがありました。
それは、「腎陽強化スープ」を作るための材料を調達することでした。

簡単に言うと、「滋養強壮」および「健康促進」の作用のある漢方薬のスープです。
香港の陳戈中医クリニックの陳戈(James)先生オリジナルの薬膳スープです。
前回、陳先生が横浜中華街に来た時に「元気になり、とても美味しいスープだよ」と教えてくれたので、今回の香港訪問で材料を手に入れてきました。

しかし、作るのがすっかり遅れてしまいました。
その原因は、鍋です。

漢方薬を煮出す時に使う鍋は土鍋かガラス製であることが望ましいです。
金属の鍋で煮出すと、生薬と金属が化学反応を起こすため、漢方薬本来の力を引き出すことに影響があるという話を中国で聞いたことがあります。

今回、手に入れたのが、この鍋です。

Amazonで購入したのですが、なかなか届かないと思っていたら中国から配達されました。
だったら、中華街で買えば良かった、と悔やんでいるのは私の心の中だけでのこと…。

 

材料はこちら

なんだか、色々入っていますよね。

材料は

肉豆蔻(ナツメグ)
肉桂(シナモン)
花椒
杜仲
丁香

そして、今回最も重要な役割を果たす。
鹿尾巴。
匂いを嗅ぐと、カラスミのような香り。
美味しそうです。

これらを土鍋で煮ること一時間。
すごい色になりました。
でも、いい香りがします。
食欲が出ます。

 

そして、鶏肉のガラに熱湯をかけて臭みを取ります。

 

生姜を親指大入れます。

 

ガラの出汁が出て栄養たっぷりです。

そこに山薬(長芋)を入れます。
長芋は漢方薬で滋養強壮の作用があります。
日本では生食しますが、中国ではスープに入れたり、炒めたりして食べます。

更に、鶏肉を入れて、塩で味付けして実食です。
見た目はかなりグロテスクですね…。

そして、味は、と言いますと…。

食べられますが、まずくはないけど、それほど率先して食べたいという気が起こらない感じ(笑)。

ちなみに、娘たちは辛いからいらない、と言って食べてくれませんでした…。
妻は、美味しいと言っていました。

もう一味何かが足りないと思い、クミンの粉を入れてみましたが、ウイグル料理やインド料理のような味になり、食べやすくなりました。

やはり、丁香は独特な香りを放つので、量が多過ぎるとかなり食べにくいです。
ちなみに、丁香は「温中降逆」、「散寒止痛」、「温腎助陽」の作用があります。
打撲や打ち身などの外傷にも用いる生薬です。

スープでこれを食べるのはけっこうきついので、明日はカレーにして食べてみたいと思います。
カレーにしたら多分美味しいと思います。
たぶんですよ、たぶん。

報告をぜひ、お楽しみに!!
再見!!

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この記事を書いた人

傳統醫學研究所日色鍼灸院院長。
約10年の中国留学の後、横浜中華街にて開業。鍼灸学士、医学博士。
世界医学気功学会常務理事。

鍼灸、気功、徒手療法などの施術を中心に、養生(生活習慣)の取り組みから身体をサポートする。

プライベートでは、5人の子供の父親。

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