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ほんの気持ちだけ、というお話。

こんにちは。
横浜中華街のひいろです。
ようやく涼しくなりましたね。
秋らしく気持ちの良い風が吹いています。

風呂から出ると…。

さて、昨晩、風呂から出ると妻が言うのです、三番目の娘(4歳)がまたしてもやらかしたと。
何があったか尋ねると、以前買っておいた酔い止めを3錠飲んでしまったというのです。
確かにおかしに見えなくはありません。
子供用とは言え、薬をそんなに大量に飲んでしまってのでは危険です。
病院に連れて行った方がいいか考えましたが、毒を飲んだ時に塩水を飲ませて吐かせるという方法を読んだことがあったので、試しました。
おお!塩のお湯を飲んでる!と思いきや、服がびしょびしょに。
ほとんどこぼしている…。
案の定、子供は飲みません。

しかたがないので、溺れた人が飲んだ水を吐かせる方法を試したのですが、うまくいきません。
結局、指を入れて吐かせました。
次女(6歳)に洗面器を持ってもらい、三女に下を向いてもらい、中指を入れてのどの上(いわゆる「のどちんこ」)を軽く数回こすります。
僕の手はゲ〇まみれ。
長女と次女は危うくもらいゲ〇寸前…。
夜食べた分が全部出たと思います。
これはかなり効果的でした。
お子さんが誤って毒物を飲んでしまった場合、緊急で行える方法だと思うのでぜひ試してみてくださいね。
鍼の師匠の鄭魁山先生の流派には「吐かせる鍼」というのがあるらしいのですが、ちょっとそれは試せませんでした。
幸いその後、娘は何事もなかったようにドラえもんを鑑賞。
いい気なものです…。

真夜中の出来事…。

就寝時間が来ました。
最近、娘たちがでっかくなってきたので、僕はとなりの部屋で一人で寝ているのですが、日によって次女か三女がやってきて一緒に寝ることもあります。
三女は黙って僕のとなりに寝転ぶと「くしゅぐるまっしゃーじちて(訳:くすぐるマッサージして)」を言います。
うーむ、なんてかわいいやつだろうか。
そして、特別くすぐりマッサージを受けながら、娘は眠りにつくのでした。
うらやましい…。

時間は確認しませんでしたが、深夜3時頃でしょうか。
眠っていると突然、娘が立ち上がりました。
「おちっこでちゃった(訳:おしっこ出ちゃった)」
私の腰のあたりはびしょ濡れ。
2枚敷いている布団の境目あたりもびしょ濡れ。
僕のお気に入りのタオルケットの一部もびしょ濡れ。

こんな時、未熟な人間性が出てしまいましたが、娘に「おしっこ出ちゃったら、ママの所に行ってごらん。」
とりあえず、眠いのを我慢して下着とズボンを脱がして被害が広がらないように、頭の方に起きました。
幸いフローリングなので問題ありません。

スタスタと娘はとなりの部屋に行き、妻に「ママ、おちっこでちゃった(訳:ママ、おしっこ出ちゃった)」と伝えるのが聞こえました。
これで一件落着かと思いきや、娘はすぐに戻ってきました。
次の日の朝、妻に聞くと眠気に勝てず、そのまま気を失ってしまったそうです。
そういうやりとりがあったことは予想してきましたが、僕も起きられないので、おしっこで冷たくなった娘のお尻を暖めながら、布団の端に寄って娘を寝かしつけました。
(布団の真ん中はびしょ濡れなので、端に寄らないと眠れません。おかげで朝危うくぎっくり腰になるかと思いました。)

意到気到

「物事の現象には良い、悪いはなく、ただ起きるだけである」と能力者の友人から教えてもらいました。
彼女は言います。

それに対して「嬉しいな」、「悲しいな」とジャッジする自分がいるだけです。

僕の事でいうと、毎日、勉強をしようとすると娘たちが「パパー、カルタしようー!!」「パパー、一緒に遊ぼうー!!」と度重なる妨害工作の前に勉強が進みません。
「おいおい、勘弁してくれよ、こっちは勉強で忙しいんだからさぁ」と感じるか「嗚呼、娘たちに愛されて本当に嬉しいな、幸せだな」と感じるのも自分次第。
子供たちはただパパと一緒に遊びたくて僕を呼びに来ているだけ。
良いとか悪いではなく、その現象があるだけ。
それを解釈するは自分自身。
だったら、せっかくなので現象や娘たちに対して「嬉しいな」「楽しいな」「幸せだな」「ありがたいな」という気持ちでいることを選択したいと思います。
そうすればポジティブな方に「気」や「エネルギー」は流れるので、より良いことが巡り巡ってくるのではないでしょうか。

中国の聖人は言いました。

「ラッキーは楽気なり」(『民明書房』)
※ネタです。

気功では「意到気到」という言葉があります。
意識が到れば、気は到ります。
つまり、楽しいことに意識向けば、気はそこに到達します。
そうすると更に気は循環するとも考えらます。
気が巡れば身体は元気な状態でいられます。

子育て中のママ、パパは大変なこともたくさんあると思います。
くたびれ果てていて、どうしても子育てが楽しいと思えない方もいると思います。
それでも、決して自分自身を責めないで下さい。
だって、大変な時は大変ですもの(笑)。
そんな時は、ちょっと気持ちを変えてみてはどうでしょうか?

「もし、この子がいなかったら今の自分は何をしていただろう?」
「もしこの子がいなかったら、今日の晩御飯は誰と一緒に食べているのかな?」

時々、考えることがあります。
もし、今から20年前に戻ったらもっとたくさん勉強できるし、ビットコインもたくさん買えるかも(笑)、などと想像してみます。
でも、子供たちに20年も会えないのか、と気づきます。

そう考えると、今一緒に子供といられて嬉しいな、幸せだな、という気持ちが自然と湧き出てくるのです。
子供の存在って、色んな意味ですごいですよね。
だって、今まで存在しなかった人間がおぎゃあと言ってお腹の中から出てくるのですよ。

すごくないですか??

その人間が段々大きくなって座れるようになり、ハイハイできるようになり、立って歩くようになるのですよ。
昨日なんて、長女&次女チームとガチンコでカルタをやって負けました…。
物事には良いも悪いもない(もちろん、人を傷つけたり、殺したり、してはいけないけど)。
ただ、どこにフォーカスして、どう感じるかは自分次第。
人生、楽しく生きるも、苦しく生きるも自分次第。
今日は、治療中にそんなことを思ったのでシェアさせて頂きました。

師爺(師匠の師匠)の師匠、少林寺のお坊さんが言われたこと。

「気功是喜功(気功は喜功)」

※福建省の南の言葉、閩南語では「気」と「喜」の発音が似ている。

それでは、再見!!

amazonで買いました。『筋肉かるた』!娘たちもはまってます。次は骨篇を購入します!名古屋の正木先生、教えて下さりありがとうございました(^^♪

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この記事を書いた人

傳統醫學研究所日色鍼灸院院長。
約10年の中国留学の後、横浜中華街にて開業。鍼灸学士、医学博士。
世界医学気功学会常務理事。

鍼灸、気功、徒手療法などの施術を中心に、養生(生活習慣)の取り組みから身体をサポートする。

プライベートでは、5人の子供の父親。

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