【好発年齢】
30~50歳代の女性が発症のピーク。男女比は1:4と女性に多い。全国で患者数が70~80万人とされています。
【症状】
自己免疫疾患の一つ。
免疫の異常により関節の中にある滑膜という組織に炎症が起き、手足の指などに小さい対称性の関節炎が生じます。
初期には起床時に手が握りにくいなど関節のこわばったりし、軟骨、関節の破壊が進むと十分に機能しない関節になり見た目も変形してしまいます。
関節外症状としては血管炎、心膜炎、間質性肺炎、肺繊維症など様々な症状が出ます。合併症として腎障害、心障害などが起きる可能性やシェーグレン症候群などとの合併もあります。
【一般的な治療法】
過労を避け十分な栄養と休養をとり、全身の状態を良くします。運動療法にて関節の可動域を保つことも大事です。
薬物療法として非ステロイド系抗炎症薬、ステロイド薬、免疫抑制剤などを使用し、変形が強く、関節機能が損なわれたときには手術をし人工関節に置換します。
【日色鍼灸院での治療法】
自己免疫疾患というのは簡単に言いますと、身体のバランスが崩れてしまってたことで自分の免疫細胞が自分自身を攻撃している状態です。
また女性に多いことから女性ホルモンとの関連性も考えられます。
血液の流れを改善し、女性ホルモン、骨格を調整し、バランスを元通りにしていきます。
また東洋医学では関節の腫れや痛みのことを「痹証(ひしょう)」といいます。
2000年以上前に書かれた黄帝内経という中国最古の医学書には「风寒湿三気雑至合而為痹也」と記されており、外からの風邪、寒邪、湿邪が体に侵入し悪影響を引き起こしたと古代中国人は考えました。
体の状態を診て、適したツボを用いることにより風・寒・湿邪を排出できる体をつくる手助けをします。暖かく気持ちいいお灸を用いることにより更にその力が高まります。
症状の重さによって改善するスピードは異なりますがリウマトイド因子陽性だった患者さんが3か月ほど治療を続けたところ陰性になった方もいます。
骨格を整え、鍼灸で体があたため、全身のすみずみまで血液が循環するように調整します。
自己治癒力が高まるように調整することで、痛みや全身のだるさやこわばりがやわらいでいきます。
大好きな趣味やお仕事ができるようになる日はそう遠くありません。
院長から一言
骨格を整えて、内臓を調整し、血液の流れを良くすること、そして生活習慣を見直すことで症状が改善されていくはずです。
もちろん、病気の状態や体質など個人差はあります。
病院で確定診断されている人が70~80万人いると言われています。
「手足のこわばり」、「関節の痛み」、「全身のだるさ」などリウマチに非常に似た症状があるにもかかわらず、検査結果では異状が認められず診断に至らない、という方を含めれば更に多くの方が苦しまれていることでしょう。
3年半の間に8件の病院に行った方が来院されています。
原因不明と言われ、とりあえずリウマチの薬を服用したところ、副作用に苦しみました。
膝の痛みのため階段の昇り降りが困難で、人工関節にする手術をすすめられました。
当院で3か月の治療を受けた結果、朝の手足のこわばりは完全になくなりました。駅の階段を駆け上がり、電車に飛び乗ることもできるようになりました(駆け込み乗車は危険なのでやめましょう)。
西洋医学では見えない角度から命を見るのが東洋医学です。
日色鍼灸院
日色雄一