慢性上咽頭炎は鍼灸治療で改善できます。
慢性上咽頭炎でお困りの方へ
上咽頭炎の基礎知識
- 朝起きると痰がからむ
- のどがイガイガする
- 止まらない鼻水
- 長引くセキ
- くり返すカゼ
- 長引くカゼ
- のどがいつも痛い
- むせやすい
慢性上咽頭炎の場合、これらの症状がなかなか治らず、病院でも発見されないことも少なくありません。
鼻の奥の慢性炎症(慢性上咽頭炎)
頭痛口を開けてあー、とすると見えるのが中咽頭です。いわゆる「のどちんこ(口蓋垂)」の後側に位置します。中咽頭の上にあるのが上咽頭です。上咽頭は空気専用の通路であるため、鼻腔や気管と同じように表面が繊毛上皮で覆われています。四六時中、外気にさらされているため、乾燥やホコリを吸い込む機会が多いと炎症を起こしやすい所でもあります。また、日頃より口呼吸の人は咽頭全体が炎症を起こしやすいようです。
上咽頭は舌咽神経と迷走神経支配であり、神経線維が豊富な場所です。
また、のどの痛みを感じて耳鼻咽喉科を受診しても異常が見つからない、もしくは舌咽神経痛という診断が下される場合、慢性上咽頭炎であることも。
慢性上咽頭炎の人の粘液は鬱血しており、浮腫が起こっている状態です。
炎症が原因で頭痛や放散症状が生じることも頻繁に見受けられます。
リンパ球の活性化を伴う病症炎症
- 神経内分泌、自律神経と炎症反応が迷走神経と密接である
- 脳の老廃物
- 脳脊髄液、リンパ路、静脈循環を経て全身循環血中に排泄される
- 上咽頭の鬱血状態はこの排泄機能を低下させる
原因
- ストレス
- 寝不足
- 暴飲暴食
- 口呼吸
症状
上咽頭炎が直接関係する症状(および放散痛)
咽頭の違和感、後鼻漏、咳喘息、痰が多い、首のこり、肩こり、頭痛、耳鳴り、舌痛、歯の知覚過敏、歯の痛み、顎関節痛など
ほかにも慢性上咽頭炎と関係していると言われる症状・疾病は以下の通りです
- メニエール病
- 後鼻漏
- 胃食道逆流症
- むずむず病
- 腎臓病
- へバーデン結節
- 乾癬
- 掌蹠膿疱症
自律神経系のバランスの乱れと関係する症状
めまい、頭痛、睡眠障害、全身倦怠感、機能性胃腸障害、過敏性腸症候群、視力障害、まぶしさを感じる、思考力の低下、記憶力の減退、集中できない、全身の痛み、痺れ、けいれん、振戦、こむら返り、むずむず脚症候群、月経以上、起立性調節障害、顎関節障害、歯の痛み、舌痛など
・迷走神経の刺激
咳喘息、後鼻漏、咽頭違和感、微熱、偏頭痛、咽頭痛など
・消炎作用
上咽頭における活性化リンパ球の沈静化
IgA腎症、ネフローゼ、慢性湿疹、関節リウマチ、胸肋鎖骨過形成、反応性関節炎、掌蹠膿疱症、炎症性腸疾患
病院での治療
のどの痛みにはうがい薬、長引く咳には咳止め、痰がからむ場合には去痰剤、のどの腫れ・痛み・違和感には消炎鎮痛剤や抗生物質、頭痛には痛み止めが処方され、対処療法であることが通常です。
また、慢性上咽頭炎を知らない病院で診察を受けるとのどの違和感や痛みを「気のせい」、「ストレス」、「軽い炎症があるのでお薬を出しておきますね」と言われることもあるようです。
当院での治療
当院での治療
- 慢性上咽頭炎の治療の目的
- 血流の改善
- 体温を上げる
- 内臓の調整
- 自律神経系の調整
- 骨格の調整
迷走神経の刺激が自然治癒力をあげる
・上咽頭の局所の血流が改善することで身体に起こること
脳脊髄液、リンパ、静脈循環などの改善
脳内代謝産物、老廃物質の除去
脳細胞循環の改善
めまい、頭痛、睡眠障害、全身倦怠感、機能性胃腸障害、過敏性腸症候群、視力障害、まぶしさを感じる、思考力の低下、記憶力の減退、集中できない、全身の痛み、痺れ、けいれん、振戦、こむら返り、むずむず脚症候群、月経以上、起立性調節障害、顎関節障害、歯の痛み、舌痛など
・迷走神経の刺激
咳喘息、後鼻漏、咽頭違和感、微熱、偏頭痛、咽頭痛など
・消炎作用
上咽頭における活性化リンパ球の沈静化
IgA腎症、ネフローゼ、慢性湿疹、関節リウマチ、胸肋鎖骨過形成、反応性関節炎、掌蹠膿疱症、炎症性腸疾患
鼻みがき(旧鼻鍼法)
全身を調整した後、最後に「鼻みがき」を施します。
およそ20秒ほどで終わります。
鼻の血流を改善することにより鼻や目の症状がやわらぎます。
「通鼻開竅」、「醒脳開竅」などの作用があり自然治癒力を発動させます。
それなりの痛みを伴います(海水が鼻に入ったような感じ)が、中には直後に「鼻がすっきりして気持ちがいい」という方もいます。
通常3~5回の治療で花粉症の諸症状に改善が見られますが、中には1回の治療で「その年は薬を飲まなくても大丈夫だった」という方もいます。
当院で使う鼻みがきには①ソフトバージョン(紙製)と②ハードバージョン(ステンレス製)の2種類があります。
5年前とは異なり、現在はソフトバージョンのみを用いていますので、やさしく、可能な限り痛みを伴わないように治療します。
痛みが苦手な方には私が編み出した痛みを伴いにくい方法で治療します。
現在、症状がどのくらいなのか?(軽重を)「視覚的」にも確認することができます。
改善がなかなか見られない人
- 睡眠時間が短い、寝る時間が12時を過ぎることが多い
- 乳製品、小麦、冷たいものを摂る
- お酒をやめられない
生活習慣に取り組みながら、治療を続けていくとほぼ100%の方に改善が見られます。
生活習慣の取り組みが十分でない方は治療をしても効果が理想的でないことが見受けられます。