ひいろです。
最近、中国の大手ネットショップで本とDVDを買ったのですが、無事に手元に届いたのは一つだけです。
今のところ7戦6敗1勝と、大きく負け越しています…。
それでもくじけずに頑張ります!!

さて、前回は人体における「構造と機能」についてお伝えしました。
しかしですね、すっかりお話するのを忘れていたことがあります。
それは、中国医学における最も重要なことの一つ「陰陽」についてです。
様々な状況下で「陰陽」は変化します。

陰は重たい、暗い、冷たい、ゆっくりなどの性質を指します。
陽は軽い、明るい、暖かい、はやいなどの性質を指します。
人体を見た時に、陰は「物質」を指します。陽は「機能」を指します。
心臓において、心臓そのものは陰に属します。
心臓が血液を押し出す力、すなわち機能は陽に属します。
ちなみに、拍動する原動力を「陽気」といいます。

日々の治療において、非常に興味深い出来事があったのでご紹介します。

間質性肺炎という病気がありますが、現代医学において難病です。
難病情報センターによると、間質性肺炎とは「さまざまな原因からこの薄い肺胞壁に炎症や損傷がおこり、壁が厚く硬くなり(線維化)、ガス交換がうまくできなくなる病気です。」とあります。
間質性肺炎の症状、動作時における呼吸困難感、カゼを引きやすく急性起動感染を起こし重篤化する、倦怠感、体重減少、動悸などあります。
原因として、関節リウマチをはじめとする膠原病、すなわち自己免疫疾患、仕事や生活において粉塵やカビ・ペットの毛などを吸い込む機会が多い、薬剤性によるものなどがあげられます。

「口水鶏(よだれ鶏)」!見た目ほどは辛くなく、ご飯がすすみます!!

僕が治療したのはリウマチと間質性肺炎を患っている方です。
呼吸が苦しいということで来院されました。
鍼灸では腎臓と肺を元気にし、消化器系の動きを改善するような治療を行いました。
ここまでは鍼灸治療では当たり前のことです。
しかし、最後の調整に「必殺技」を使います。
あ、「必殺技」と言っても攻撃すると訳ではありませんよ。

肋骨を挙げるのです。

文字通り、重力や姿勢の崩れによって肋骨が下がってしまっているのを引き上げるのです。
これは日本独自のBRM療法という手技療法を使います。
数回治療しただけで、呼吸は楽にできるようになりました。
現在も呼吸がしやすい状態が続いているそうです。
間質性肺炎に効果があるかどうかわからないが、呼吸が楽になればいいのです。
もちろん、検査結果が改善していることが望ましいですが。
中国医学では肺の組織が線維化しているかどうか、ということよりも患者さんが日常生活において身体が楽か否かを重視します。

構造を改善することで機能が著しく改善された興味深い症例です。
数人、このような方がいます。

もちろん、間質性肺炎が重症ではなかったですし、まだまだ症例数としては足りませんが、間質性肺炎でも肋骨を挙げることで呼吸が楽になるのだな、と嬉しかったのであなたにもお伝えさせて頂きました。

それでは、「肋骨上げ」とはどのような技なのでしょうか?
初めて見た時は驚きました。
本当に上げるのですから(笑)。

興味がある方はBRM療法で検索してみてください。

また、別の症例ですが、ロシアで治療した80歳のタタール人のおばあちゃま。
30年近く前に、旅行の時、乗っていたバスが衝突事故を起こし、フロントガラスを突き破り、木に激突したとのことでした。その際、肋骨が数本折れ、背骨(胸椎)からはずれてしまい、手術をしたそうです。
鍼灸治療をした後、下がってしまった肋骨を上げました。
何をするかは説明しなかったのですが、おばあちゃまは言いました「呼吸が楽だ」と。

余談ですが、ロシアは交通事故が本当に多いそうです。
他にも何人も交通事故の後遺症で困っている方を治療しました。

肺が入った容器が肋骨です。
肋骨が内臓を保護してくれており、内側に肺も収納されています。
肋骨が歪んで下がっていれば、呼吸の際に肺がうまく広がりません。
当然、息がしにくいはずなのです。

試しにやってみてください。
胸の前で腕を組んで、肋骨が広がるのを押さえつけるように呼吸してみてください。

息が吸いにくくないですか?

あ、無理に力いっぱいやって肋骨を折らないで下さいね。
肋骨が折れると痛いですから。

そして、今度は腋の下のラインの肋骨(わき腹)を両側同時に、てのひらで大きく支えながら肋骨を真上に上げながら息を吸ってみてください。
肺がふくらみ、息を大きく吸い込むことができるはずです。

肋骨の動きが呼吸に大きく影響しているのを感じられたと思います。

猫背だと肋骨がつぶれてしまい、肺が大きく膨らまないので、呼吸が浅くなります。
ちなみに、猫背だと消化器系(脾胃)が弱くなり、消化器系(脾胃)が弱くても猫背になります。
これは「物質(構造)」と「機能」が互いに影響しているために起こります。中国医学では「陰陽互根」といいます。

あなたは陰陽の考え方が少しでもわかりましたか?

はい(肺)、わかりました!

ということで、再見!!