ニーハオ!ひいろです。
四川省出身の患者さんの友達のお父さんが成都中医薬大学の教授でした。
しかも、帯状疱疹、神経性皮膚炎、性機能障害、前立腺肥大の治療を得意とする鍼灸の医者です。
面白い流れができるといいな、と思います。
できるだけ早く、四川省を訪れたいです!

先日、みやした助産院の院長宮下先生に往診してもらいました。
先月、東邦大学で講義をした時に聞いたのですが、宮下先生は日本全国においても有名な助産師さんだそうです。
往診する様子を見る機会はなかなかないと思い、家に戻って一緒にお話を聞きました。
ありがたいことに昼休みに来られたので、居合わせることができました。

やはり、世界で活躍される方は違いますね。
軸がぶれないというか、腹が座っています。
宮下先生は、女性が安心して出産、育児ができるような社会を築くための活動に取り組まれています。
その一環として保育園も経営されています。
それから、海外からも医療スタッフの教育として研修、見学の受け入れもされています。
まさに私が理想とする活動をされているので、宮下先生とお話できたのは本当に勉強になりました。

うちの娘は北京で生まれたのですが、色々と大変な出来事がありました。
そのようなお話をする中で、発展途上国では女性の尊厳がないがしろにされていると言うお話を聞きました。

宮下先生が、フィリピンを訪れた時のこと。

現地の病院を訪れると、分娩台に寝かされている女性が何人もいたそうです。
周囲で仕事をしていても誰も妊婦さんに話しかけないというのです。
宮下先生は、それに見兼ねて放置されている妊婦さんの肩をさすりながら「大丈夫?」と声をかけると妊婦さんは号泣し始めたそうです。
妊婦さんは出産を間近に控え、不安な気持ちでいっぱいだったのでしょう。
しかし、現地の医療スタッフは話しかけたり、不安を取り除いたりすることはなかったのです。

チーズが美味しいです!でも、授乳中の方が食べると乳腺炎になりそうなので、心配です…。

長女は北京の地元の病院で生まれたのですが、私は出産の立ち合いを希望していたため、分娩室に行きました。
すると、学生、産婦人科医、看護師が何人もいるのです。
私が行くと数人になりましたが、最初は10人ほどいたそうです。
これから出産しようとしている者への配慮や思いやりが感じられません。

もともと、主治医からは、出産したら個室を用意するから大丈夫、と言われていました。
実際に出産すると、今は個室がないので6人部屋しかないと言われました。
中国らしい結末ではあります(笑)。

結局、妻は6人部屋に4泊5日で入院したのですが、カーテンや仕切りは一切ありませんでした。
同室の人の家族もいるので、部屋に十数人の人が常にいる感じです。
これでは、気持ちも全く落ち着かないし、休めません。
面会時間を過ぎても帰らない家族もいました。
もちろん、生まれたばかりの赤ちゃんもママの隣の赤ちゃん用ベッドで寝ます。

消毒の時間になると、家族は部屋の外に出されます。
しかし、反対側を見ると他の病室で消毒している姿が見えるではありませんか。
丸見えです。

夜中の間は病室には扉の取っ手に鎖を結びつけ、出入りができないようになります。
中国では人さらいの問題があるので、赤ちゃんが連れていかれないようにするための設置だと思います。

言葉もできず、一人になる時間もない、不安な妻は泣いていました。
言葉ができないのは仕方がないとしても、一連の流れが機械的です。
人を相手とした医療とは思えません。

宮下先生の話を聞いて「女性の尊厳」について考えさせられました。

最近は、出産で死亡することよりも、産後うつで自殺する人が増えているそうです。
それも赤ちゃんが0歳児の時にです。
高齢出産化に伴い、親自身が要介護のため産後にお世話できる状況ではない人も少なくないそうです。

また、家族関係が悪く、お世話してくれる人がいないという家族も増えているそうです。
産後に母乳や赤ちゃんについて相談できる人が近くにいないことで産後うつになってしまうのでしょう。

身体の疲れが解消されないと考え方がネガティブになってしまうのもわかります。
産後のケアは、少子高齢化が進む日本が抱える大きな問題と言えるでしょう。
子供を産むのには大変な時代なのかもしれません。

私の場合は、幸い妻と私の母は仲が良く、母が北京に1ヶ月半の間、世話しに来てくれました。
我が家は環境が整っているので本当にありがたいです。
そう考えると、子供を育てるには経済的な問題だけでなく、環境的にも、社会的にもけっこうハードルが高いことなのかもしれませんね。

家族が手を取り合って生きていくことの大切さを考えさせられたお話でした。
それでは、再見!!